『落語食堂 らくしょく』開店!(29日目)
毎日新聞夕刊(関西版)9/2(火)号に掲載されている『落語食堂 らくしょく』!
今回のお噺は、「こぶ弁慶」。
伊勢参りの帰りに立ち寄った宿での出来事。
皆でドンチャン騒ぎをしていると「壁土が好きだ」と言う男が壁土を食べ出した。
すると、壁土に塗り込められていた弁慶の絵が乗り移り・・・
首にできたこぶが弁慶の顔になって体を操られるというお噺。
お噺の弁慶になぞらえて料理したのは、
日本料理の山下彰啓先生。
まずは乾杯!という前に・・・
取材会場にやってきた吉坊さんに、いきなり白衣を着るように促す山下先生。
「え?! 僕、給食当番みたいになりますけど・・・」と吉坊さん。
そして突然、鱧の骨切り体験スタート!!
山下先生が包丁の重さを生かして皮ギリギリまで・・と説明しながら実践。
その技を盗もうと覗き込む。
では、やってみましょう!
「リズムに乗るか乗らないかで良し悪しが決まりそう」
さすが吉坊さん、勘がいいですね!
さて、骨切りも完了したところで
仕切り直して取材スタート。
新聞には、吉坊さんの今回のお衣裳が掲載されていませんので、
このブログの写真は貴重ですね!
9月ということで菊の花びらを浮かべたお酒でまず乾杯!
この日、吉坊さんは繁昌亭に出演後、
この取材に駆けつけてくれました。
「今日、働いてきましたんで。」と美味しそうにお酒を飲む。
1品目は、「鱧皮と胡瓜の酢のもの」
骨切りせずに食べることのできる鱧料理が、鱧皮。
皮のあぶり具合が美味しそうです。
続いて、「源平焼き」
「さっき、吉坊さんが骨切りした箇所を焼いています。」と山下先生。
出来はいかに?!
鱧の骨は350本もあるんだとか。
1寸に28回ほど、皮ギリギリまで包丁を入れるのが骨切りの技だそうです。
「こんなに手間のかかる魚を食べようなんて
関西人は食べ物に対する執着がすごいね~」 確かに!
そして、源平焼きの前に立てかけ、卵と黒豆を刺した松は、
弁慶の霊を退治する矢に見立てたもの。
さすが、山下先生! 演出が細かいですね~
最後に、「手まり寿司」
これは弁慶のこぶに見立てて・・・
山下先生の鱧料理で「こぶ弁慶」の世界が表現されています。
「お寿司を食べるコツは、ネタが最初に舌に触れるように口に運ぶんですよ~」
なんてアドバイスも聞きながら、本日も閉店。
最後に。
料理撮影時に添えられていた、水引で作った菊花は、
なんと!山下先生の自作なんです。
料理にまつわるエトセトラは何でもできちゃうんですね!
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