『落語食堂 らくしょく』開店!(39日目)
毎日新聞夕刊(関西版)8/4(火)号に掲載されている『落語食堂 らくしょく』!
今回のお噺は、「骨つり」。
魚釣りに来ていた男が頭蓋骨(どくろ)を釣り上げ、
かわいそうだからと供養したところ、
夜中に骨の主である綺麗な女性が現れ・・・という不思議なお噺。
料理が登場しない今回のお噺に
初登場で挑戦したのは、日本料理の中村泰弘先生です。
中村先生も海外経験のある先生です。
ニューヨーク大使館で公邸料理人を約2年半務め、
韓国でも料理指導を行っていました。
今回のお料理はこちら
そして、本日の吉坊さんはこちら
お噺にちなんで「どくろ」の浴衣で登場!
近づいてみるとかわいいどくろが
たくさん散りばめられておりました。
「骨つり」は、江戸落語では「野ざらし」とも言われ、
両者は似ているお噺のようですが、、
吉坊さん曰く「僕は別のお噺だと思います」とのこと。
さて、1品目は 「おばけ芥子酢味噌 車海老酒盗和え」
今回のお噺には、お化けが登場します。
「これはオバケですか。じゃあ、オバケからいただきます!」
オバケは鯨の尾っぽで羽のような形をしていることから
「尾羽毛」と書きます。
地方によっては呼び方も違うようですね。
お噺に出てくる石川五右衛門は
釜茹でされて処刑されたので、
活きたまま茹でた海老も添えられています。
パリッと揚げた海老の頭も出てきました。
「大阪は始末の精神でもありますし、
頭蓋骨に掛けて海老の頭も食べていただこうと思いまして」と中村先生。
「最初はすっぽんを使おうかとも思ったんです。
全て食べて、最後に頭蓋骨だけが残るので。
でもそれだとあまりにも見た目が怖いので海老にしました」と。
いや、ちょっとすっぽんの"どくろ"も見てみたかったような。。。
オバケの側に寄り添う花付きゅうりはかわいらしいですね。
続いて、「のどぐろ幽庵焼き」
はい、出ました!
「の・どぐろ⇒どくろ です。」
のどぐろは冬に食べられるイメージですが、
山陽方面ではこの時期が食べ頃だとか。
「脂がのりすぎているよりこれくらいが好きです」と吉坊さん。
そしておもむろに見つけたのは。。。
のどぐろの"かまの骨"。
いわゆる鯛の鯛ですね。
財布に入れるとお金が貯まるそうです。
お噺に合わせた、吉坊さんの浴衣を見て、
「僕もどくろのネクタイを探してみたんですけど
持ってなくて・・・」と残念そうな中村先生。
すかさず、
「何で持っていないことを"さらし"たんですか(笑)」
吉坊さん、さすがです!!
ということで、本日もお開きに。
<番外編>
本日の吉坊さん撮影の1コマ。
浴衣のどくろに合わせて・・・演技派です(笑)
本日のレシピはこちら