『落語食堂 らくしょく』開店!(54日目)
毎日新聞夕刊(関西版)12/6(火)号に掲載されている『落語食堂』
さて、落語食堂<らくしょく>開店です!
今回の落語は「尻餅」。
大晦日で、近所は正月の支度をしている。
しかし、長屋の貧乏夫婦は何も用意するものがない。
そこで、せめて餅をつく音だけでも出したいと考え・・・
今回、落語の世界観を表現してくれたのは日本料理・安場先生。
マイペースな安場先生。今回も、「安場ワールド」全開でした 笑。
まずは、最初のお酒です。
塩川酒造の「SHISUI」。
古代米で作ったお酒で、赤い色ですが日本酒です。
吉坊さん「ワインのよう。混乱しますね。」
安場先生「ポリフェノールが入っていて、体にもいいですよ。
精米をどこまでするか、作り手が逆に全部使ったらどうだろうとできたお酒です。」
吉坊さん「ワインもぶどうを全部使いますね。」
安場先生「今日は、このお酒をぜひ見せたかったんです。"米"つながりで。」
今回、安場先生はウラをかこうとして悩んだそうで。
「尻餅」なので、そのまま出してもおもしろくないなぁと思ったそうです。
さて、一品目。「あわ鍋」。
真夜中の寒いシーンから温める鍋を、と思ったそうです。
つくねは、粟を湯がいて団子にしたもの。
昔は一般的に粟をよく食べていたそうです。
吉坊さん「餅を"つく"の"つくね"かと思いました。」
安場先生「・・・・・(黙々と次の料理の準備中)。」
吉坊さん「えっ・・スルーですか?笑。」
安場先生「そうですね、そのつくねということにしましょう。」
安場先生、さすがのマイペース^^
さて、ここで次のお酒。山口のお酒「貴」。
米を蒸して、たたいて調節する方法でできたお酒で
「尻餅」に合わせたそうです。
↓↓猪口を選ぶ吉坊さん。
スッキリとした味わいですね。
「今回の落語は、内容よりもワチャワチャした音が残った」という安場先生。
さて、2品目。「柚子とからすみの飯蒸し」。
吉坊さん「大根は臼(うす)ですか?白蒸しにかけている?」
安場先生「正解です。上にカラスミ、木の芽が乗っています。
白蒸しは絶対だそうと思っていました。
「あふれている」感じ。つくをイメージするもの。大根にしよう!と思いました。」
吉坊さん「おいしいですねぇ。」
「もち米ですが、アテになります 笑。」
関西は石の臼、関東は木の臼を使うことが多いそうです。
安場先生は、今回「木の臼」をイメージしたんだとか。
「そもそも落語はないものをしているが、今回の落語は登場人物すら
ないものを演じている」と吉坊さん。
ここから、落語の季節の話に。
基本的に、落語の季節は先取りでやるそう。
真夏に、夏真盛りの落語をするとお客様が暑く感じてしまう。初夏くらいにし、そろそろその時期だ、
とお客様に感じでもらえるように。
落語の季節も見どころの一つ、ですね。
「季節感や季節が生み出す風景の表現が師匠はうまかった。」と吉坊さん。
さて、3品目。「米アイス」。
吉坊さん「すごいの出てきた 笑。」
安場先生「赤くなったお尻をイメージしました。
お米のアイスに牛皮を。これは絶対にしようと決めていました。」
吉坊さん「米の感じが残りますね。」
実は普段、安場先生は授業でお菓子を担当しています。
落語食堂でお菓子が出てくるのは珍しいですね。
吉坊さん「米三昧の3品でしたね。これで、ちゃんと年が越せそうです。」
ということで、今回のブログはここまで!
くわしいレシピはこちら
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次回の落語食堂もお楽しみに☆