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『落語食堂 らくしょく』開店!(59日目)

新聞
落語食堂

2017.05.02

毎日新聞夕刊(関西版)5/2(火)号に掲載されている『落語食堂』
さて、落語食堂<らくしょく>開店です!



今回より、担当する先生が新しくなりました!
日本料理・太田好成先生初登場です。




今回の落語は「近江八景」


二人の男連れがいた。ある男が遊女・紅梅と夫婦になる、と口約束をした。しかし友人から、すでに紅梅には他に

相手がいる、と聞かされ・・・



さて、太田先生はどんな料理で落語の世界観を表現するのでしょう。
まずは、取材前の太田先生。準備中ですが、リラックスした様子。




その横では、鮎が泳いでいます。

この鮎を生きたまま素揚げにしますよ~。



と、対談前に先日「吉坊ノ会」に行った太田先生。
太田先生「初めて生の落語を観に行きました。ライブ感があって、迫力がありました。」




さて、まずは本日の日本酒です。「近江米のしずく」。




太田先生「香りが強く、僕は月に何度か飲むくらい好きなお酒です。近江米を使っています。」

吉坊さん「うまいなぁ。これをもってどこか行きたい気分です 笑。」




それでは、初登場太田先生の1品目。「鮎素揚げ筮竹たで味噌敷き」

鮎が飛び跳ねながら素揚げしたものです。中々、揚げるのは大変でした 笑



吉坊さん「たで味噌がおいしいですねぇ。
うま味と鮎のにが味がいいですね。苦味をおいしいと感じるのは大人だと思います。」
太田先生「この味噌は木の芽を入れて、木の芽味噌にしたら、鯵や太刀魚にも合います。
いろいろ味噌は使えますね。」



吉坊さん「ちなみに、生きた鮎が飛び跳ねてもうまく揚げるには?笑」
太田先生「水分をよくきって。後は、鍋のフタを近くに置いておくことかな 笑」



なんだか、2人ともいい雰囲気ですねぇ。



さて、2品目。「八景和え」

八景の手紙に見立てた料理です。



吉坊さん「見立て八景、ですね。」
太田先生「きんかんは秋の月、大根おろしは雪、瀬田の関所からしじみ、
夜の雨よりなめたけ、粟津晴嵐は"あわ"より粟麩、矢の形より人参、一目見て、の
瞳の形で百合根、堅田からかたやき煎餅、という風に。」




吉坊さん「なるほど~。太田先生の気合いが感じられます。」





人参は梅干しで炊いています。これは登場した女性が「紅梅」という名前から。

とここで、今回のメニューを考えるにあたり、何度も落語を聞いた太田先生。



太田先生「東京の落語も聞きました。場所は吉原ですね。」
吉坊さん「東京はいろいろな土地から来ている人が多いので、吉原で統一。
大阪は昔から長く住んでいる人が多いので場所は様々ですね。」



さて、3品目。「鱒の膳所焼き 紅梅蕪」




吉坊さん「スゴイですね!イクラとオカラがかかっています。

こんなに分厚く切った鱒は初めてです。」
太田先生「鱒は寛永通宝をイメージして切りました。
最後の膳所(ぜぜ)にかけました。
分厚く切っているので、家庭で焼くときには、小麦粉をつけて焼くとよりいいですよ。」






いい笑顔ですね^^


吉坊さんから「初めて、落語食堂を担当してみていかがでしたか?」と質問が。

太田先生「新しいメニューを生み出す、というのはとても楽しかったです!
おもしろかったですね。次回も、どうぞよろしくお願いします!」



ということで、今回の落語食堂はここまで!

詳しいレシピはこちらからどうぞ。


次回も落語食堂をどうぞよろしくお願いします。