第1回大阪料理フォーラム「大阪料理ルネサンス」に畑耕一郎先生がパネラーで登場
11月29日、エコール辻大阪カレッジホールにて第1回大阪料理フォーラム、
大阪料理ルネサンスが開催されました。
今回のイベントは、「京料理、江戸前料理は知られているが、天下の台所と言われてきた
大阪の「大阪料理」なぜ知られていないのか?」という素朴な疑問から大阪料理研究会の
上野修三氏が、本校の日本料理技術顧問の畑耕一郎先生へ協力依頼され、開催が実現した
ものです。
【フォーラム内容】
第1部:「浪速の喰い味とは」というテーマで、進行者のNPO法人浪速魚菜の会の
笹井良隆氏が6名のパネラーへ質問をされる形式。
「おもてなし」、「喰い味」、「喰い切り」という大阪料理を特徴づける言葉の始まり
について、日本料理は大阪発祥の茶懐石と割烹がベース等々、興味深い話が展開
されました。
第2部:4名の料理人がそれぞれ大阪料理を表すキーワードにのっとって制作した料理
の紹介(写真+解説)
■高麗橋吉兆/料理長 竹中栄蔵氏 「始末の心」
料理:昆布船 鯛かぶら
■花外楼/総料理長 堀川洋一氏 「もてなし」
料理:大阪旨煮(吹田慈姑の飛竜頭、海老芋含め煮、鰊旨煮、
ほうれん草、針柚子)
大阪焼八寸(真魚鰹味味噌、柿、鯖白和え、大阪水菜、
コロ酢味噌和え、松前漬け)
粕汁(塩鮭、蒟蒻、海老芋、金時人参、牛蒡)
大阪加薬御飯
■割烹八三郎/主人 唐土良太郎氏 「喰い切り」
料理:いりこ出汁鱧椀
泉州渡り蟹甲羅揚
■大阪料理研究家/上野修三氏 「和魂洋才」
料理:相和鱛「相良妥風」
汁「鱧出し汁」
洋才和風 交菜「鴨葱出汁蒸」
今後も「大阪料理」を広く知らしめていくために、この大阪料理フォーラムは続け
ていく予定です。