和食WEBマガジンWA・TO・BI 日本料理のことば「小倉(おぐら)」
『あまから手帖』による料理人のための和食専用ウェブマガジン「WA・TO・BI」では、最新の調理技術、大切にされてきた古い仕事、生産者による食材紹介、日本の酒のこと、うつわの知識、雑学など、日本料理にまつわる旬の話題が日々更新されています。
●WA・TO・BI
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辻調はそのなかで、「日本料理のことば」を担当し、月に1度「へぇ~」と思える語源由来を紹介しています。
2022年7月のテーマは「小倉」。小豆(あずき)を表す言葉です。雅で美しい響きの言葉ですが、そもそも、なぜ小豆=小倉なのでしょう? その謎を解くために、今回は取っつきにくい和歌の世界を、できるだけわかりやすく解説しました。
上記の写真は、カメラマンの東谷幸一さんの撮影によるものです。料理は、たこと小豆を一緒にやわらかく煮て、さらに「小豆あん」をかけて仕上げたもの。「たこ小倉煮」の新しい形の提案です。
完成写真をチェック中
料理担当は、日本料理の小川健先生(辻調理師専門学校)です。助手は、TA(ティーチングアシスタント)の塩崎亜純さんが務めてくれました。
小川先生&TA塩崎さんチーム。ありがとうございます!
小豆は、基本的に別の材料と一緒に煮る以外では使いにくい、というのは小川先生の談。とはいえ、伝統食に欠かせない豆類ですし、料理屋でも取り入れたい。たこの味と小豆の味を互いに染み込ませつつ。小豆の色と粒の形もいかしつつ。
...というところから、今回のレシピが誕生しました。
ところで、今回の器をおさめている木箱には、気になる「徳川家」の文字が...
なんと明時代の景徳鎮! 徳川家所有物だったことを証明する鑑定書もついていました。改めて器にも注目して、料理写真を見てくださるとうれしいです笑
コラム内では、レシピも紹介していますので、是非ご覧ください。
小倉【おぐら】─レシピ付き
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