MEDIA

最新メディア情報

和食WEBマガジンWA・TO・BI 日本料理のことば「時雨(しぐれ)」

web

2022.11.02

『あまから手帖』による料理人のための和食専用ウェブマガジン「WA・TO・BI」では、最新の調理技術、大切にされてきた古い仕事、生産者による食材紹介、日本の酒のこと、うつわの知識、雑学など、日本料理にまつわる旬の話題が日々更新されています。

●WA・TO・BI
https://www.watobi.jp/

辻調はそのなかで、「日本料理のことば」を担当し、月に1度「へぇ~」と思える語源由来を紹介しています。

2022年11月のテーマは「時雨(しぐれ)」。時雨とは、晩秋から初冬にかけて降る通り雨のこと。料理の場合は、「時雨煮」の略称として用いるのが一般的です。
時雨煮の名の由来と、蛤(ハマグリ)の時雨煮の名産地として知られる三重県の桑名のお話を取り上げました。

(撮影:東谷幸一さん)

時雨煮というと牛肉を使うものというイメージがありますが、今回は蛤をチョイス。蛤時雨煮は、弾力があって噛むたび味が出てくるので、ご飯にもお酒にもぴったりです。笹の葉で包まれているのは、ほんのり温かい蒸しずし。肌寒くなってきた今だからこそ嬉しい一品です。


こちらが蛤時雨煮。色が濃いビジュアルは、もしかすると江戸時代と同じかも?!


味つけの役割も果たしてくれる時雨煮。酢飯に混ぜ込んで、笹の葉でクルン

料理の担当は、辻調理師専門学校・日本料理の濱本良司先生です。
助手は、小川雅史先生が務めました。


濱本先生、巻き終わったのあとの一枚!


小川先生、丁寧な仕事ぶりで材料を準備中


ちなみに今回の大きな器、とても個性的?で気になりませんか。
盛り付け中の濱本先生に伺ったところ...

裏側には、カタカナの「ロ」の字! 魯山人の作品の証だそう。
器の扱い方に、いつも以上に緊張感があったのはそのためだったんですね笑

左下に「ロ」!

コラムでは、「時雨」の命名にまつわるたくさんの話と、蛤時雨煮入り笹巻き蒸しずしのレシピを紹介しています。ぜひご一読ください。

時雨【しぐれ】─レシピ付き
https://www.watobi.jp/word/2661.html (閲覧には会員登録が必要です)