和食WEBマガジンWA・TO・BI 日本料理のことば「水無月(みなづき)」
『あまから手帖』による料理人のための和食専用ウェブマガジン「WA・TO・BI」では、最新の調理技術、大切にされてきた古い仕事、生産者による食材紹介、日本の酒のこと、うつわの知識、雑学など、日本料理にまつわる旬の話題が日々更新されています。
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辻調はそのなかで、「日本料理のことば」を担当し、月に1度「へぇ~」と思える語源由来を紹介しています。
2023年6月のテーマは「水無月(みなづき)」。
甘く煮た小豆を散らすか混ぜるかしたういろう生地を三角に切った、素朴な季節菓子です。その生菓子を真似て作られたのが、今回紹介する料理の水無月。生地は芋、真薯(しんじょ)、ゴマなどで作りますが、姿形は生菓子と同じです。どうして三角形?小豆はどんな意味?旧暦の6月を表す「水無月」の名が、料理名となった理由を紹介しています。
(撮影:東谷幸一さん)
今回の料理は「水無月羹」。長芋羹ですが、今の季節なので、水無月の名前を冠しました。
細かく叩いた長芋のおかげで、食感はシャリシャリ。
三角形に切り出します。なんとなく「割れた氷」に見えませんか?
今回のことばの話では、「見立て」のネタも少しご紹介しています。
料理を担当したのは、日本料理の濱本良司先生です。
スタンダードな長芋羹だからこそ、見た目にこだわって。でもやりすぎるとメッセージ過多なので、ほどよく上品に。
こちらの器、足まわりで年代物なのがわかるそう。脆いので慎重に扱わないといけません。
助手は南唯希先生が務めてくれました。
お二人ともありがとうございます!
夏が近づく今の時期、料理屋さんで水無月に出会ったときにはぜひ思い出してほしいようなコラムとなっています。ぜひご一読ください。
水無月【みなづき】─レシピ付き
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