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鮭のスフレ、オーベルジュ・ド・リル風


|作り方|
オーベルジュ・ド・リルの横を流れるイル川では、かつて鮭、サンドル、ブロシェなどが豊富にとれた。この料理も元はそうした地元の素材を生かしたポールの創作料理で、半世紀以上の歴史を持つ。













研修時代

・・・厨房実況中継・・・

(体長50cm、2、3kgはあるサンドルと鮭を3枚におろしながら)
以前、学校にマルクが講習に来た時は、鮭の上に塗るスフレ生地は舌びらめの身で作ったけど、このサンドルという川魚を使うのがほんま。
今はフランスから取り寄せられるようになったけど、日本にはおらん魚やから和名がない。
英語でパイク=パーチとかザンダーとかいうらしいけど。


(鮭にスフレ生地を塗る)
こんもり、真中が高くなるように。
これもなんとなく舟の形をイメージしてるんかなぁ。
このスフレ生地というか、まあムースみたいなもんですけど、今日はすぐ使うけど、オーベルジュ・ド・リルでは半日やすませる。
休ませるとごっつしまるねん。
もっと塗った時に高くできるし、上に膜がはったようにばしっと焼けて、そしたらなかなかしぼんだりしない。


焼けるのを待ってるあいだにソースを作っておこう。
このソースは作り置きして、保温しておけますけどね。








研修時代のノート



材料メモ:
サンドル
sandre
パーチ科。中部ヨーロッパ原産。大型の淡水魚で、全長1m、重さ15kgに達するものもいる。よくしまった白身で、小骨がほとんどない。
(オーブンをのぞいて)
マルクは、鮭はミキュイくらいに焼けというとったけど、ムースに火を通そうと思うと、ついもっとサーモンに火が通るねん。
ミキュイが何かって?ミは半ば、という意味でキュイは火を通すこと。
直訳したら半生だけど、ここでは全体にやんわり火がまわっていて、でも鮭がぱさぱさにならずに、しっとりしてるという感じに焼けということかな。


さて、オーブンから出してみよう。いけてる、いけてる。
はよ食べてもらおう!






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