NEWS

辻調グループからのお知らせ

ブログ

<東京学芸大学×辻調>「食と環境」オンライン公開セミナー2023 第2回のご案内

イベント
東京学芸大学×辻調

2023.06.29

本セミナーは、東京学芸大学と辻調理師専門学校の「環境×農業×食に関わる教育についての多様な研究開発」の一環として、2022年度より開催するものです。

東京学芸大学環境教育研究センター×辻調理師専門学校 「食と環境」オンライン公開セミナーとは(概要・ラインナップ一覧)


◆2023年度 第2回オンライン公開セミナー概要◆

2023年度第2回のテーマは、「オーガニックがめざす循環型社会」です。オーガニックブームは欧米が牽引するムーブメントですが、日本においては理解や普及が遅れていると指摘されることがあります。しかし、そもそもオーガニックとは何でしょうか。食文化にはどんな影響があるのでしょうか。
第1部では、佐藤 夏人氏(農林水産省農産局穀物課長)をお招きし、我が国がおこなう様々な取組の中で、特に資源循環型農業生産方式である有機農業〈オーガニック〉について、どのように進めていこうとしているのか、また持続可能な食料システムの構築に向けた課題を考える機会とします。また、昨年度に「食と窒素の美味しい関係」をテーマにご講演くださった林 健太郎氏(総合地球環境学研究所教授)を再招聘し、オーガニック推進と窒素問題の関連についてご解説いただきます。第2部では、尾藤 環(辻調理師専門学校 産学連携教育推進室室長)が加わり、実践の方法と可能性や食文化と関連させた鼎談を展開します。ぜひご視聴ください。

【ご視聴のお申し込みはこちら】※受付は終了いたしました

【日 時】2023年7月22日(土) 15:00~16:30
【方 法】オンライン(ZOOMウェビナーでのライブ配信)
【対 象】どなたでもお申込みいただけます。
【参加費】無料
【締 切】2023年7月19日(水) 23:59 ※定員500名に達し次第、締め切ります。
【主 催】東京学芸大学環境教育研究センター/辻調理師専門学校

------------------------------------------------------------------------------------------------------------
セミナーの視聴用URLは、7月20日(木)に「申し込み時にご登録されたメールアドレス」宛にお送りいたします。もしURLが届かない場合は、迷惑メールフォルダおよびプロモーションフォルダをご確認の上、未着の場合は、東京学芸大学環境教育研究センター×辻調理師専門学校公開セミナー事務局(gakugei.tsujicho@gmail.com)までお問い合わせください。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------



◆内容・登壇者紹介◆

【第1部 キーノートスピーチ】
①テーマ「みどりの食料システム戦略と有機農業」
佐藤 夏人氏(農林水産省 農産局 穀物課長)

食料や生産資材原料の多くを海外からの輸入に依存している我が国の食料システムを、環境に調和した持続可能性の高いものに変えていくために、農林水産省では一昨年「みどりの食料システム戦略」を策定し、現在、様々な取組が進んでいます。
その中でも、特に資源循環型な農業生産方式である有機農業について、国としてどのように進めていこうとしているのかをご紹介しながら、我が国の持続可能な食料システムの構築に向けた課題を皆様と考えます。

②テーマ「オーガニックと窒素のおいしい関係」
林 健太郎氏(総合地球環境学研究所教授)

窒素はタンパク質やDNAの形成に必要な元素です。大気を満たす窒素ガス(N₂)は安定で、直接に利用できず、私たちは飲食物のタンパク質を通じて窒素を摂取しています。窒素の化学肥料を獲得した人類は、農作物と畜産物の生産を飛躍的に伸ばし、世界人口の増加を支えてきました。ところが、食料の生産と消費を通じて大量の窒素が環境に漏れ、多様な窒素汚染を引き起こしており、この状況を窒素問題とよびます。有機農業〈オーガニック〉は窒素のリサイクルを促し、窒素汚染を緩和する効果が期待されます。今回のセミナーでは、オーガニック推進を窒素問題と関連して考えていただくきっかけを提供したく思います。


【第2部 トークセッション】
佐藤 夏人氏/林 健太郎氏/尾藤 環(辻調理師専門学校 産学連携教育推進室室長)


●登壇者プロフィール(敬称略)

佐藤 夏人
農林水産省 農産局 穀物課長
1967年千葉県出身。東京大学大学院農学系研究科修了、1993年4月農林水産省入省、2017年4月農林水産省政策統括官付穀物課米麦流通加工対策室長、2018年7月宮城県農林水産部技監 兼 次長(技術担当)、2019年4月宮城県農政部長、2021年7月農産局農産政策部農業環境対策課長、2023年7月より現職。

林 健太郎

総合地球環境学研究所(地球研)教授
1968年石川県生まれ。北海道大学にて工学修士、東京農工大学にて博士(農学)取得。パシフィックコンサルタンツ、産業技術総合研究所、農業環境技術研究所(現:農業・食品産業技術総合研究機構)を経て現職。生き物たちがあるがままでいられることを願い、生物地球化学、土壌学、大気科学を専門としつつ、食文化など文理・分野を問わず幅広い関心を有する。活動範囲は農地・草地・森林・山岳・両極地まで。地球研では「人・社会・自然をつないでめぐる窒素の持続可能な利用に向けて」(Sustai-N-able)プロジェクトを推進している。近著は『図説 窒素と環境の科学』(朝倉書店)等。



◆本セミナーに関するお問い合わせ◆
東京学芸大学 環境教育研究センター×辻調理師専門学校 公開セミナー事務局
E-mail:gakugei.tsujicho@gmail.com