第14回製菓衛生師養成施設技術コンクール決勝大会参加選手「学内発表会」開催
全国の製菓学校の学生たちが日頃の修練の成果を発表する「製菓衛生師養成施設技術コンクール」。14回大会となる本年度は、残念ながら昨年度と同じく、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を受けて、決勝大会が中止となりました。その代わりとして、2022年2月25日(金)に辻製菓専門学校内で、決勝進出を決めていた学生による「学内発表会」を開催し、作品の発表と、講評および労いの場としました。
※味見審査会場は、常時の換気と十分な距離をとった上でおこなっています。試食時間と、写真を撮るごく短時間だけマスクを外しましたのでご了承ください。
代表選手4名は以下の通りです。
●洋菓子部門 代表●
髙木 優美[タカギ ユミ]さん (辻製菓専門学校・パティシエクラス)
井上 桃[イノウエ モモ]さん (辻製菓専門学校・パティシエクラス)
●和菓子部門 代表●
チョウ ハラ[CHANG YUAN]さん (辻製菓専門学校・和菓子クラス)
渡邉 里夢香[ワタナベ リムカ]さん (辻製菓専門学校・和菓子クラス)
本来の大会では、洋菓子部門・和菓子部門のそれぞれで、「規定課題」と、味見審査を含む「自由課題」で競います。学内発表会では、学生による規定課題作品と自由課題作品の掲示、および解説がおこなわれました。また大会に挑んだきっかけや気持ち、苦労したこと、成長の実感、将来への展望などが熱く語られ、審査を行った職員からは労いの言葉がかけられました。
髙木 優美さん (辻製菓専門学校・パティシエクラス)
自由課題「ポンムマジック ~異国の甘い香り~」
作品コンセプト:ランダムに置いたチョコレートのりんごで、誘惑をイメージ。マジックのように甘いりんごと、香辛料をプラスしたチャイをワンポイントに仕上げました。
井上 桃さん (辻製菓専門学校・パティシエクラス)
自由課題「lime light ~一筋の光~」
作品コンセプト:一筋に輝くグラサージュが脚光を浴びた花を照らしているイメージ。ライム、チョコレート、柚子をマリアージュししました。
チョウ ハラ[CHANG YUAN]さん (辻製菓専門学校・和菓子クラス)
自由課題「富岳之桜」
作品コンセプト:日本の精神を代表する富士山は「富岳」とも呼ばれます。日本の花「桜」は、新しい時の始まりと生命力の象徴です。私が大好きな日本の素晴らしさ、力強さをこの作品で表現しました。中餡はオレンジ色にし、富士にかかる日の出を表しています。
渡邉 里夢香さん (辻製菓専門学校・和菓子クラス)
自由課題「一夜の願い」
作品コンセプト:七夕の夜、空にかかる天の川は、織姫と彦星をつなぎ、幸せな一夜をすごします。しかし夜が明けてしまえば、また離れ離れに。そんな幸せと儚さをこのお菓子で表現しました。
味見審査では、レシピ、作り方、完成イメージ、構成要素などが書かれたシートが配布され、本番さながらの審査と、講評が行われました。作品の完成度は、昨年に引き続き極めて高いものであり、決勝大会で披露することができなかったことは、本校としても残念でなりません。しかし、学生たちは難しいシーズンにおいても日々研鑽を欠かさず、すぐに現場で活躍できるほど高いレベルまで到達したことは、非常に誇らしく思うところです。彼らの今後に、期待せずにはいられません。当コンクールに挑んだ学生さん、手厚くサポートし続けた先生たち、おつかれさまでした。
味見審査と講評の様子
学生と、製菓サポートチーム、および発表会に参加した先生たち。おつかれさまでした!