【第56回大阪府洋菓子コンテスト】マジパン細工〈学生部門〉にて1位・3位を受賞
2022年11月1日に大阪ガスショールーム ハグミュージアムにておこなわれた【第56回大阪府洋菓子コンテスト】の「マジパン細工〈学生部門〉」において、辻調グループの学生が優秀な成績をおさめました。本コンテストは、大阪府洋菓子協会および大阪府洋菓子工業協同組合の主催により、大阪府下の洋菓子業界の発展と洋菓子職人たちの技術力向上を目的として実施されるものです。「水都なスイートクリスマスケーキ」をテーマに、製菓業従事者(個人店、ホテル、製菓学校など)が部門ごとに技術を競う大会で、今回で56回目を迎えました。本校よりエントリーした学生のうち、上位受賞者の作品とコメントを紹介いたします。
《1位 技術指導員長賞》
中谷 ゆずはさん (辻製菓専門学校 製菓技術マネジメント学科2年生)
《3位 優秀賞》
川口 京花さん (エコール 辻 大阪 辻カフェ&パティスリーマスターカレッジ)
●中谷ゆずはさん 受賞作品とコメント
作品タイトル
「クリスマスの夢の中」
幸せそうに眠る男の子と女の子。その枕元にはクリスマスのプレゼント。2人の夢の中を覗いてみると、男の子はトナカイと一緒に冒険に出て、女の子はお姫様になってサンタさんにエスコートされています。そんな物語性のある楽しい世界を表現しました。ポイントは、それぞれの表情です。勇ましい顔、キラキラときめいた顔など、自分でもうまくできたと感じた部分を、審査員の方にも評価していただけたのは自信になりました。ツヤもしっかりあって、技術面においても今できる範囲でしっかりできたと思うところです。
この度は栄えある賞をありがとうございます。初挑戦のマジパンコンクールで、このような結果をいただけたのは、とても自信になりました。デザインを考える段階では、当初は普通すぎるという厳しい意見もあったのですが、様々な作品を見たり調べたりして再考を重ねて、やっと納得のいくものを仕上げることができました。デザインをしっかり固めたので、後は実際に形にすることに集中できたのですが、やってみて初めて「スピードも大切」だと実感することに。そこは反省点でもありますし、逆に自分がさらに成長できる余地が見えた点でもあります。
私は一つの事にのめり込むタイプで、準備期間中は夢にマジパンが出てくるほどの根の詰め方だったのですが、同時にとても楽しい時間でもありました。努力した分、表彰式で審査員の皆さんが全員一致で「最優秀賞」に選んでくださったと聞いたときは、本当にうれしかったです。また審査会場で、他の学校の学生さんから「これはどうやって作ったの?」と聞かれたのも、自分の自信になった場面でした。コンクールは大変ですが、挑戦する価値があります。また機会があれば、働きながらでもトライしてみたいです。ありがとうございました。
●川口京花さん 受賞作品とコメント
作品名
「クリスマスのこども部屋」
25日になって目覚めたら、サンタさんがプレゼントを届けてくれている! 今でもワクワクする昔の大切な思い出を、こども部屋にたくさん詰め込む形で表現しました。左下にいる、目を真ん丸にして喜んでいる赤ちゃんは、実は私の弟をイメージしています笑。サンタさんが優しく見つめる先には子供たち。そのまま食べたくなるケーキ、床のパズル、めくったカレンダーなど、宝探しのような細かいパーツをぜひ楽しんでほしいです。
この度は大変ありがとうございます。初めてのコンクール挑戦で、放課後も家でも、空いた時間を見つけてはマジパン細工の練習を重ねました。振り返れば、今までの人生で一番と言っていいくらい自分でも頑張ったと思いますし、結果がついてきたのは自信になりました。連日の練習に遅い時間まで付き合ってくださった先生方に心より感謝するとともに、良い結果を得られたので、少しは恩返しができたかなと思うところです。
小さい頃から粘土が好きで、その延長なのか、マジパンを作るのも苦ではありません。ただ、マジパン細工においては、人のキャラクターの表情が命ですので、そのクオリティを達成するのが想像以上に大変でした。作品を作るにあたり、デザインの時点では見せ方など多くのアドバイスをいただきましたが、「こども部屋」というテーマだけは最初から一貫していました。うまくいかない面もあり、〆切まで一進一退で焦りもありましたが、形にできて本当によかったです。今回の挑戦によって得られた「ここまでやれた」という実感は、普段の学校の実習授業にも活きている感じがあります。まだまだ自分に足りないことが見えたので、次に挑戦するときは、ゴールから逆算する形でペースを組み、さらに上を目指したいと思いました。改めて、この度はありがとうございました。