西洋料理・新居寛章先生(辻調理師専門学校)が、この度大阪府が選ぶ【大阪府青年優秀技能者表彰「なにわの名工 若葉賞」】を受賞しました。
本賞は、35歳未満の技能者のうち、大阪府において特に優秀な技能者や職業能力開発・技能検定の推進に功績のあった人々を称えるもので、産業発展を担う青年技能者の社会的地位及び技能水準の向上を図ることを目的としています。

●なにわの名工若葉賞、および年度別被表彰者名簿一覧（大阪府発表）
https://www.pref.osaka.lg.jp/nokai/shinkou/wakaba.html



表彰式は、2021年11月25日(木)に大阪市中央公会堂で開催された「大阪府職業能力開発促進大会」において、執りおこなわれました。日ごろは学生指導に尽力される傍らで、料理人としての研鑽も詰み、今回の栄誉に輝かれたことは、他の教員の模範となります。新居先生、本当におめでとうございます！

《受賞理由》
・ 全日本司厨士 協会関西地方本部大阪府本部主催「第38回料理コンクール」26歳以上の部【優勝】
・ G20大阪サミット2019首脳夕食会サービス担当
・ 一般社団法人全日本司厨士協会の一員であり、学外においても高い貢献が認められるとして、同協会関西地方本部大阪府本部からの推薦を受けたことによる

●新居寛章先生　受賞のコメント
この度は大変名誉な賞をいただき、恐縮しております。私の能力ではなく、辻調理師専門学校の諸先輩方の努力・実績・結果の積み重ねがあったからこそ受賞に至ったと思います。御礼申し上げます。
5年前の2016年度に入職し、その頃は仕事を覚えるのに必死で、忙しさに追われるだけの日々でした。そして、落ち着いて仕事ができるようになったのが3年目。4年目の2019年頃には、何かに挑戦したい気持ちが芽生え、そこでコンクール(第38回料理コンクール)への出場を決めました。
一から料理を考えるのは難しい面があったので、伝統的な料理を自分風にアレンジしようと考えました。幸いにも、学校授業業務に携わる中でクラシックな料理に触れる機会も多く、料理の全体像が決まるのは早かったのを覚えています。そこからは、どのような料理を作りたいかの試行錯誤の日々です。過去に出場経験のある先生方からアドバイスをいただきながら、料理を完成させ、結果優勝することができました。
学生時代に勉強したことがベースとなり、それに働いている中で肉づけされていき、様々な方のアドバイスや、本・SNSを読み漁ることで自分の考えを咀嚼し、形にできたおかげだと思います。調理師として、過去の知識を知っておくことは当然必要です。それとともに、今は多様性と情報が溢れる時代になっています。時代の流れを捉えた料理を知り、考え、形にすることが求められていると考えます。
調理師の一員として、業界を活性化させるためにこの経験を生かし、また新たなことに挑戦していきたいです。ありがとうございました。

偶然ですが、今回調理技能士として「大阪府優秀技能者表彰(なにわの名工)」を受賞された北山良平氏(阪神阪急ホテルズ、フランス料理)も、辻調の卒業生でした。また同賞を受賞された中野理氏(スターゲイトホテル関西エアーポート、中国料理)も卒業生だったそうです。こちらの写真は、北山氏と新居先生です。同じフランス料理に携わる者として、大先輩と一緒に記念の一枚！