【新刊発売】科学でわかるパンの「なぜ?」 Q&Aで理解するパンづくりのコツと技術
『科学でわかるパンの「なぜ?」 Q&Aで理解するパンづくりのコツと技術』が発売されました!
(梶原慶春、木村万紀子:共著 辻製菓専門学校:監修/柴田書店:刊/定価 3200円+税)
パン作りに必要なことは何ですか?
もちろん第一は経験です。同じパンを何度も繰り返し作ることが、上達への近道であることに変わりはありません。ただ、繰り返し作る中でどうしても壁にぶち当たってしまうことも事実。それは家庭でパン作りを楽しむ人だけでなく、プロの作り手も同様です。その壁を乗り越えるために、製パン科学の視点を取り入れることはとても有効です。
科学と聞いてしり込みする方もいるかもしれません。本書はパン作りに少し慣れてきた方々から、本校学生のようにプロを目指す製パン初学者を対象にした製パン科学の入門書です。
「小麦粉に水を加えてこねると、なぜ粘りが出てくるのですか?」「もっちりしたパンに適した小麦粉、歯切れのよい軽いパンに適した小麦粉はありますか?」「角食パンの角が丸くなってしまいます。どうしたらきれいな角が作れますか?」
そんなパン作りにまつわる疑問を、材料や製法、工程ごとに、コツからパンの内部で起こる変化まで、科学の観点からわかりやすく丁寧に解説しています。
巻末には材料の種類や配合量によって、焼き上がりにどのような差が出るかを、生地と焼き上がりの写真で比較・詳説する「テストベーキング」を収載。
1章 もっと知りたいパンのこと パンの豆知識
2章 パン作りを始める前に
3章 パン作りの基本材料
4章 パン作りの副材料
5章 パンの製法
6章 パンの工程
7章 テストベーキング
[著者紹介]
梶原慶春(かじはら・よしはる)
辻製菓専門学校 製パン教授。1984年、辻調理師専門学校卒業。ドイツ、オッフェンブルクのカフェ・コッハスで研修。著書に『パンづくりテキスト』(柴田書店)、共著に『パンづくりに困ったら読む本』(池田書店)がある。「1 回より10回、10回よりも100回やってみる。そこからわかることが必ずある!そして、なぜそうなるのか?をしっかり考えることが大切。」と、学生に日々伝えている。
木村万紀子(きむら・まきこ)
奈良女子大学家政学部食物学科を1997年に卒業後、辻調理師専門学校を卒業。辻静雄料理教育研究所での勤務を経て、独立。現在は同校で講師を務めるかたわら、調理科学分野における執筆などを行う。共著に『科学でわかるお菓子の「なぜ?」』(柴田書店)、『西洋料理のコツ』(角川ソフィア文庫)がある。調理現場において経験で学んだ技術・知識を、より深めるために調理科学の考察を役立ててほしいという思いから、両者の架け橋となるような活動をしている。
[パン制作スタッフ] 浅田紀子、尾岡久美子、中村紘尉、柴田倫美、桒村遼、桒村綾
[辻静雄料理教育研究所 担当] 近藤乃里子