大阪観光局・大阪MICEビジネス・アライアンス主催セミナーで講演
1月14日、大阪観光局・大阪MICEビジネス・アライアンス主催の定例会セミナーにて、辻芳樹校長が講演を行いました。開催場所は、G20 大阪サミットで首脳夕食会が行われた大阪迎賓館。約半年ぶりにこの地を訪れました。
講演のテーマは、
「日本の食の魅力や外交舞台での食の役割について ~G20大阪サミットを振り返って~」
まずはじめに、日本列島の地形から生み出される豊富な食材を使った日本料理の歴史を紐解きました。そして江戸時代には全国から食材が集まり「天下の台所」と呼ばれた大阪が各地域の文化や食を結ぶ役割をも担っていたというエピソードになぞらえ、G20大阪サミットの首脳夕食会でも、全国の食材を使い、大阪をプラットホームにして"日本"をPRすべく料理を考案したことを説明しました。
また2000年の九州・沖縄サミットの首脳晩餐会も監修した経験から、当時と今回のG20との違いについて4つのキーワードをあげました。約10年の間に食の世界も変化したことがわかります。
*ハラール、ビーガンなど食べる人の食文化を尊重する「ダイバーシティ」への対応が必要だった
*大阪をプラットホームにした「日本のPR」を行った
*国際的な調達コード「サスティナビリティ」を意識した食材の使用を意識した
*警戒レベルの高い国際会議や催事における「食品防御・フードテロ対策」徹底した
多くの方にご参加いただき、ここでしか聞けないG20の裏話も披露しました。
今回のG20 大阪サミットでの経験が、2025年の大阪万博や今後の国際的な催事に向けた取り組みのヒントになればと願っています。また、一過性のものではなく、継続的な取り組みが必要であり、私たちも職業教育を担う教育機関としてできる限り尽力していきたいと結びました。