100年後まで残したい料理本
東京メトロのフリーマガジン「メトロミニッツ」で始まった
連載「100年後まで残したい料理本」。
毎回、識者が3冊を選ぶコラムです。
連載第2回目の6月号に、辻芳樹校長が登場。
選んだのは、「現代フランス料理宝典」(学習研究社:アンリ・ゴー、辻静雄監修)、
「Japanese Cooking A Simple Art」(辻静雄・著、Kodansha USA刊)、
「ラルース・ガストロノミック」(仏版1938年刊、英語版1988年刊)の3冊。
いずれも、現在、なかなか手に入りにくい本ですが、
これからの100年、残すべき価値のある料理本として紹介しています。
デジタル時代に、本が持っている資料的な価値が伝わって来ます。
「現代フランス料理宝典」は、全12巻のオールカラーの料理本でヨーロッパ各国のレストランを紹介している全集です。
当時、フランスを代表する料理評論家のアンリ・ゴーさんと、辻静雄による監修のもと選択された店のシェフへのインタビュー、料理写真付きのレシピ、店内写真と、1990年代初頭のフランス料理を俯瞰的に浮かび上がらせた歴史的にも意義のある本格的な料理本になっています。
これからの100年、残すべき価値のある料理本として紹介しています。
デジタル時代に、本が持っている資料的な価値が伝わって来ます。
「現代フランス料理宝典」は、全12巻のオールカラーの料理本でヨーロッパ各国のレストランを紹介している全集です。
当時、フランスを代表する料理評論家のアンリ・ゴーさんと、辻静雄による監修のもと選択された店のシェフへのインタビュー、料理写真付きのレシピ、店内写真と、1990年代初頭のフランス料理を俯瞰的に浮かび上がらせた歴史的にも意義のある本格的な料理本になっています。
「Japanese Cooking A Simple Art」は、辻静雄による英語で書かれた日本料理(食文化も含めた)紹介の決定版。
初版が1980年に出版されて以来、いまだに類書がないと、読まれ続けています。日本料理の構造を異文化の人たちに丁寧に伝えた本書は、いまや日本人のわれわれにとっても、英語を通して自国の食文化の全体像をシンプルに捉まえることができる一冊です。
「ラルース・ガストロノミック」は、現在、出版されているジョエル・ロブションによる改訂版の前の旧版。
あえてこちらの旧版の持っていた「読物」として楽しめる事典として紹介されています。料理事典を読物として楽しむことで、食文化の豊かさをより感じ取ることが出来る、そんなことを指南してもらえます。
「メトロミニッツ」の公式サイトはこちら
http://www.metromin.net/