【インタビュー】「ル・マンジュ・トゥー」谷昇さん
第3回辻静雄食文化賞専門技術者賞を受賞された谷昇さん(「ル・マンジュ・トゥー」オーナーシェフ)に
インタビューをさせていただきました。
ポール・ボキューズさんに続いて二人目のシェフ・インタビュー。谷さんの料理に対する哲学をお聞きする
とともに、これから料理を目指す若者へのメッセージもいただきました。
◎谷昇(たに のぼる)さんプロフィール
レストラン「ル・マンジュ・トゥー」(東京都新宿区納戸町22)オーナーシェフ。
伝統も新しい調理科学などの世界観も、いったんすべてを自己の料理に取り込み、熟成させ自己のスタイルとして供する。
常に進化し続け、食べ手の五感に訴えかけるフランス料理の作り手。
一方で、調理師養成施設での教育に長年携わり、雑誌などメディアでの情報発信も活発。フードフェスティバルなどへの
参加にも積極的で、料理人だけでなく生産者や流通関係の志ある人たちとの交流も盛んである。
1952年東京生まれ。六本木の「イル・ド・フランス」からフレンチの世界に入る。1976年に渡仏し、2年間パリで修業。
1989年に2度目の渡仏。アルザス「クロコディル」(3ツ星)や「シリンガー」(2ツ星)などで修業。
帰国後、六本木の「オー・シザーブル」などでシェフを務める。1994年、「ル・マンジュ・トゥー」のオーナーになり、
1996年より同店のオーナーシェフになる。2003年、柴田書店より『素描するフランス料理』を出版。
2006年、「ル・マンジュ・トゥー」改装オープン。
2007年、初の『ミシュランガイド東京』で2ツ星を獲得。以後、5年連続で2ツ星を維持している。