イタリア料理のアイデンティティ
イタリア料理とは何か、という疑問に立ち戻り、向き合うための一冊。
イタリア料理の転換点となった出来事や、今となっては欠かせない食材を時系列に沿って取り上げながら、イタリアと呼ばれる大地に暮らす人々と、その食文化にまつわる歴史をたどっている。
イタリア料理がどのようにして現在の形を取るに至ったのか、その過程を読み解き、イタリア料理に冠される「伝統料理」、「郷土料理」、「家庭料理」などといった曖昧な表現に、具体的説明を与えてくれる。
著者のマッシモ・モンタナーリはヨーロッパ、とりわけイタリアの食文化史における第一人者。