材料は人とのつながり。授業の食材の仕入れをしている「教材」のお話しです
東の空から朝陽がさしています。
春の朝はどこからともなく物事があらたまるような、そんな空気を感じるひとときです。
初めまして私、辻調理師専門学校東京の教材という部署で発注業務を担当しております。
今回はこの教材という部署について紹介していきます。
授業で必要な食材を取り扱う部署になります。
先生たちから授業で使用する材料のオーダーをもらうので、
教材スタッフが一旦取りまとめて八百屋、肉屋、魚屋さんなどのお店に発注して買い付けをします。
そして材料がお店から学校に納品されたら、
今度は注文した先生たち(授業ごと)に振り分けるというのが教材という部署の仕事になっています。
簡単に示すとこんな感じの流れです。
先生たち→教材→お店→教材→先生
お店→卸業者→生産者→卸業者→お店
もう少しく細かく見ると、お店もさらに仕入先に発注しているのでこんなイメージです。
一つの食材だけでもこれだけの手を介して生産地や生産工場から届けられていることを考えると、
料理やお菓子は人とのつながりなしには成り立たないものに感じませんか(ちょっと話が飛んでいますか)?
<仕事で心がけていること>
このように見てみると材料は人とのかかわりは欠かせないように感じます。
学校では毎年授業内容が大きく変わらないので「いつもこれを使っているから」とか
「こっちのほうがいいと思ったから」などと勝手に判断して入荷してしまいそうになります。
わからないことがあれば「何を作るための材料なのか」
というところを授業担当の先生に聞き取るようにしています。
先生たちが授業に込める想いを感じると発注にも心がこもります。
また、希望する材料が手に入らなそうなときも、業者の方に「どのように使用するのか」を伝えられると、
別の商品の提案をしてくれたり、間に合うように手配してくれたりと、
授業のために一緒に協力してくれることに繋がるので、双方へのコミュニケーションが欠かせません。
最近は、地元小金井産のフルーツや野菜などを授業やイベントで使用したいという要望があり、
小金井市のJAさんに協力していただき、料理やお菓子に使用しています。
授業でも使用しましたが、辻調東京祭や3月のオープンキャンパスで使用しているイチゴは
生産者の方から直接仕入れさせていただきました。
いちばん美味しいときに収穫したものを持ってきてくれるので、香りや味わいが素晴らしいです。
このように教材という部署は授業で必要な食材を取り扱う部署になりますが、
そこには先生たち、卸売業者の方々、生産者の方々他にも様々な人の想いで成り立っている部署です。
授業やイベントでもその想いを感じてもらえたらうれしいです。
~プロフィール~
辻調理師専門学校 東京
事務グループ
外園 伸
「飽きっぽい上に面倒くさがり」というのが最もあてはまる自己診断です。