TOKYO

辻調理師専門学校 東京

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辻調グループ フランス校より エメ・ナレ先生 来校

調理師本科
調理応用技術マネジメント学科

2024.05.30

皆さん Bonjour!

先日、辻調グループ フランス校 Château de l'éclair(シャトー・ド・レクレール)から
Aimé NALLET(エメ・ナレ)先生が来日し、辻調理師専門学校 東京で学生への授業を行いました。

ナレ先生はM.O.F.(フランス最優秀技術者章)というフランス文化の最も優れた継承者にふさわしい
高度な技術を持つ職人に授与される賞を受賞しています。
白衣の襟元に光る三色のトリコロールがかっこいいですよね。
辻調理師専門学校 東京の新しい校舎が建ってから、ナレ先生は初めての来校。
新しい校舎の設備や空間が素晴らしいと話していました。
そして講習室でこけら落としのデモンストレーションを実施。学生たちに特別講習を行ってもらいました。

特別講習ではフランス校の実習メニューの中から
「Côte de veau de lait, topinambours et crème de petits pois au lard, jus de veau à l'arabica
子牛背肉のロースト、トピナンブールとグリンピースのピュレ、アラビカ風味のジュ・ド・ヴォ」を披露。
学生たちはちょうど調理理論の授業でローストの調理技法を習ったばかり。
技法のポイントを知った上で今回の授業を聴講することもあって
学びのつながりもあり、学生たちの目は真剣そのもの。
その中で学生たちのワクワク感を引くのはやはり、
フランス人の先生からフランス語でフランス料理の授業を受けることができる点でしょうか。
初めて耳にするフランス語が理解できるか心配といっていた学生たちもいましたが、
授業ではちゃんと調理の先生が日本語に通訳をしてくれるので安心です。
解説を聞き、料理が仕上がる様子を見て、お肉の焼ける香りを感じる。
五感を使って学ぶ時間が過ぎていました。



出来上がった料理がこちら。今回は2種類の盛り付けを見せてもらいました。
ジューシーに焼きあがった子牛の背肉とほのかなコーヒーとレモンの香るジュに
グリンピースとトピナンブールの甘味が合う一皿です。


料理が出来上がった後は、じゃんけん大会。
ナレ先生とのじゃんけんに勝った二人がフルポーションで試食。
二人からは美味しいですと、笑顔がこぼれていました。
講習に参加した他の学生たちが何も食べれなかったわけではなく、
他の学生たちにもミニポーションでの試食がありました。
楽しい時間になったようで、講義終了後にはナレ先生との記念撮影に皆さんピース。
良い経験になったようで何よりです。


また調理実習の時間では、調理師本科のクラス生たちが
ナレ先生と触れ合いながら実習を行いました。
このクラスの学生たちの中には、来年の卒業後にフランス校へ進学を希望している学生たちがおり、
コミュニケーションを取りながら授業を進めていました。
この日のメニューはカレーライス。
フランス料理ではないですが、カレーライスが大好きなナレ先生。
楽しそうに授業とそして試食をしていました。


付け合わせのサラダには、人参とトマトのサラダ。
その人参のラぺに使う器具は、フランス製のマンドリーヌという器具。
マンドリーヌの使い方の実演と人参のサラダに合えるオレンジの果肉の取り方(カルチェの仕方)を
実演込みで教えてもらいました。
身振り手振りでコミュニケーションを取ろうと努力する学生たちがいたことがうれしい限りです。





エメ・ナレ先生が辻調理師専門学校 東京に滞在した3日間、多くの卒業生たちも会いに来ていました。
何年経ってもフランス校で教わった恩師に会いたいと思う卒業生がいることは、
やはりフランス校での学びと生活が良い思い出になり忘れがたい経験であったという証拠でもあるかと思います。
現在の在校生も卒業後には『フランス校に進学したい』、
『いずれフランスに行って働きたい』という声が多く聞こえてきました。
ナレ先生というスーパーシェフと触れあったことで生まれた思いを大事にして、
ここからまた料理を学び続けて努力することを期待しています。

Merci beaucoup Monsieur NALLET.

~プロフィール~
辻調理師専門学校 東京 
フランス料理、サービス担当 
三浦 和也

フランス料理、サービスの二刀流
1級レストランサービス技能士。食べること、飲むこと大好きです。
好きな食べ物は焼肉、焼き鳥、焼きそば、焼き・・・メイラード反応が好きです。