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食のコラム&レシピ

【好吃(ハオチー)!中国料理】 XO醤とパスタの思い出

06<中国>好吃(ハオチー)!中国料理!

2014.10.31

<好吃(ハオチー)!中国料理】ってどんなコラム?>


今回のコラムを担当する三次良享です。
「思い出の料理」という事で、僕は心に残っている2つの食材を取り上げたいと思います。


まず1つ目は『XO醤』です。近年はとても有名になって、瓶詰めの物はもちろんですが、XO醤風味の即席麺など、味付けに使われた商品が発売されたりもしていますね。

でも僕が出会ったのは約10年前で、まだ学生だった時分に授業で習って初めて知りました。

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たしかXO醤を使った海鮮の炒め物だったと思うんですが、試食した時に、濃厚な乾物の風味が口の中に広がり、こんなに美味しい調味料があるんだ!これだけでご飯が食べられると感動を覚えました。(写真は記憶を頼りに作ってみたものです。)

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XO醤の事を説明しますと、1980年代に香港のペニンシュラホテルの料理長が考案したのが始まりです。干し貝柱やエビの卵、金華ハムなどの高級な乾物をふんだんに用いて作る複合調味料です。香港のホテルでは、それぞれ特色のあるXO醤を作りお土産用の販売もしています。「XO」とは、最高級であるという事を表し、ブランデーの最高級を意味するエクストラオールド(eXtra Old)から名付けられました。


僕も実際に香港旅行に行き、ホテルで置いてあったのを見てテンションが上がり、帰りに購入したという思い出もあります。

その後、就職してから授業の仕込みで作る機会が来た時には、とても嬉しくて先輩に教えてもらいながら必死に作ったという事もありました。
そんな若い頃の(まだまだ若いですが!)思い出のXO醤を少し簡単に作るレシピを紹介したいと思います。


もう1つ、料理の思い出で感慨深い物として「パスタ」にまつわるエピソードがあります。

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僕は、料理人を目指して辻調理師専門学校に入学したのですが、学校のアルバイト紹介でイタリア料理のお店で1年間働いていました。
そこで毎日、仕事終わりに賄いでパスタを作らせてもらいました。しかも、はじめの半年はニンニクと唐辛子だけで作るペペロンチーノをひたすら作っていました。
はじめは全然上手く出来ませんでしたが、半年も作れば流石に上達しました。
そこで働く何人もの料理人の方々が指導してくれたのですが、同じ料理で、しかもシンプルな料理にも関わらず、様々な考えがあるんだなと思い、料理に対するこだわりや考え方を学ぶ事が出来ました。
この経験はその後、就職してからも自身の料理に対する思いに大きく影響があったと思います。


今回紹介する料理は、自家製のXO醤を使って作る和えそばです。麺は中華麺ではなく、手に入りやすいパスタを使います。

ひと手間、ふた手間でとても美味しくなりますので、是非作ってみて下さいね!

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