COLUMN

食のコラム&レシピ

「ウィーン研修日記」 Esterhazytorte エスターハージートルテ

ウィーン研修日記
連載おやすみ中

2009.12.08

どうも。田中です。
今回は、エスターハージートルテの紹介です!
以前カットマシーンを紹介した時に、
「一番人気の中心部分は、エスターハージートルテというお菓子です」
とのせたことがあったかと思います。
今回はそんなエスターハジートルテの紹介です!

バ~ンと並んでいますが、これは、エスターハージートルテのエスターパージーマッセ全6枚の第1枚目です。
1枚目に関してはテンパリングが出来たチョコレートを塗ります。そして、クリームをのっけて

塗り広げていきます。
こちらは、職人見習いのコニーさん。いつも仲良く仕事をしています!
これだけの台数を一度に作るとなると、クリームも1回合わせただけでは足りません。
作業がとまらないように、タイミングを見て、次のクリームも合わせていきます。

そしてクリームをのせていきます。

食べません(笑)のっけていきます。
生地全6枚で組みあがったら、サイドのみクリームをナッペして、冷凍します。
そして、しっかり固まったら、アプリコットジャムを塗ってフォンダンがけです。

この作業は、基本2~3人でおこないます。
フォンダンをかける人、チョコレートを絞る人、筋を入れる人。スピードとチームワークが必要です!!!

そして、サイドに焼いたアーモンドスライスをつけます。

そして、冷凍→朝必要な台数カットといった流れになります。
アーモンドをつけたり、チョココポーをつけたりと、お菓子のすその部分に何かつける事が多いハイナーのお菓子。かなりの台数のお菓子を、左腕で支えています。
最近気がつきましたが、左腕にめちゃめちゃ筋肉がつきました。はじめ、なんで左ばっかり?と思っていましたが、原因はこの作業ですね。お菓子は高さもあるしなかなか重いです。
日本へのハイナー土産第1号は、筋肉です(笑)

そして、このエスターハージートルテを、ハイナーで食べると・・・・こうなります。

エスターハージートルテと、メランジェです。
そして、少々浮気をして、デーメルで食べると・・・・こうなります。

ハイナーの6枚の生地に対して、デーメルは5枚の生地。一番下の生地にチョコレートは塗ってませんでした。
そして、さらに浮気をして、オーバーラーで食べると・・・・こうなります。

オーバーラーは四角くいタイプなので、正式には、エスターハージーシュニッテになります。
個人的に、食べた感想を言うと、バニレクリームと生クリームベースの軽めのクリームのハイナーに対して、デーメルとオーバーラーは、バタークリームベースの少々重めのクリームでした。特にオーバーラーは濃い目で、濃厚な味でした。
それぞれのお菓子に、それぞれのお店の味があって面白かったです!

余談ですが、ハイナーのある職人さんいわく
「ハイナーのコーヒーもうまいが、オーバーラーのコーヒー・・・うまい」だそうです。

そして、こちらがうわさの1番人気の中心部分です!
転倒してますが・・・・。

では・・・また。