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"グレーテル"のスタジオから【米原万里のハルヴァ】

グレーテルのかまど
テレビ

2013.11.14

11月8日放送のグレーテルのかまど「米原万里のハルヴァ」はいかがでしたか?

ハルヴァときいて「んっ、それ何?」

という方も多いはず。

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ロシア語の同時通訳者で作家・エッセイストの米原万里さんが書いた

「旅行者の朝食」で紹介されたことによって

どんなに美味しいお菓子なのか、食べてみたい。と

グレーテルのかまどにもリクエストの多かったスイーツです。

ハルヴァは、中東や東欧などで食べられるお菓子。

さらに、地域よって作り方も味もさまざま。

米原万里さんが食べた魅惑のハルヴァがどんなものだったかは

今となっては、残された資料から推察するよりほかありません。

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そこで、たよりにしたのが妹の井上ユリさん。

子供の頃、お姉さんの万里さんと一緒にハルヴァを食べたお一人です。

そして実は、井上さんは辻調の卒業生で、料理研究家でもあります。

これも何かのご縁ですね。

今回は、試作の前にエコール 辻 東京へもお越しいただきました。

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とはいえ、何しろ半世紀近くも前の話。

現在、手に入るハルヴァを食しながら、おぼろげな記憶をたどっていただき

味のイメージを伺いました。

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さて、収録当日。

米原万里さんが食べたいと願った味に近づけられるでしょうか。

トルコなどでは、ゴマ風味のハルヴァが多いそうですが

米原さんの本の中には、ゴマの味がするような記述はでてきません。

もし、ゴマの味がすれば、そのことが書いてあるのではないか?

旧ソ連の女の子からもらったお土産という記述をてがかりに

今回は、ローストしたひまわりを使いました。

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これをペーストして使います。

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さらに熱したシロップに、粉砂糖と卵白をまぜたものをいれるとあら不思議!

泡泡になりました。そしてペーストを加えて、さっくり混ぜたらできあがりです。

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生地を流し込んだら、ナッツ類をまんべんなくまぶしてくださいね。

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ちなみに、この器。

オリエンタルな雰囲気のある素敵な器ですね。

毎回、スタイリストさんがテーマにあわせて用意をしてくれています。

かわいい小物たちもグレーテルのかまどの見どころの一つですよね。


さて、今回のハルヴァでこだわったのは、米原万里さんが食べたハルヴァです。

本の中では、「スプーンでこそげる」とあります。

固さは、どうでしょう?米原さんが食べたのに近いですか?

スタッフもみんなで、できあがったハルヴァを確認します。

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最後の試食シーンの収録を見守る喜多村貴光先生と山本真希子先生。

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試行錯誤を重ねがらも、美味しいハルヴァが出来上がりました。

何度か、お家でも作っていたという井上さん。

手に入る素材で、美味しいレシピが出来たと喜んでいただきました。

あの時の、あの味。

米原万里さんも喜んでくれているでしょうか。

文献やイメージからスイーツを形にするという大変な作業でしたが

お菓子を作ることのおもしろさや可能性を

あらためて感じた今回のグレーテルのかまどでした。

では、次回の「グレーテルのかまど」も、お楽しみに。

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『グレーテルのかまど』
毎週金曜日放送 21:30~21:55 【NHK Eテレ】

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