"グレーテル"のスタジオから 【パリ バラ香るマカロン~革命的パティシエの挑戦~】
2月5日の<グレーテルのかまど>、ご覧になられましたでしょうか?
華やかでしたよね。
この日、グレーテルが残したのは「味覚をデザイン!」。
味覚をデザインするってどういうことなのでしょう?
そこで"イスパハン"とよばれるスイーツ界に革命をもたらしたマカロンに迫っていくことにします。
"イスパハン"は「パティスリー界のピカソ」とも言われる天才パティシエ、ピエール・エルメが
1997年に創り出したスイーツです。
バラ、フランボワーズ、ライチを組み合わせたこのイスパハン。
難しいそうですけれど挑戦することにします。
まずはマカロン生地から作っていきます。
今回は家庭でもつくりやすいように"かまど"がアレンジしてくれましたよ。
材料のアーモンドパウダー、粉砂糖を混ぜ合わせて、そこにほんの少しだけ赤の色素を加えて、
次に卵白を加えて混ぜ合わせます。
次はイタリアンメレンゲを作ります。
イタリアンメレンゲは何度も作ってきているヘンゼル。
まったく問題ありません。
続いて先ほどの生地とイタリアンメレンゲを混ぜ合わせます。
最初はこぶし1個分ぐらいの大きさを加えて、混ざったら残りを加えて切るように混ぜ合わせていきます。
ここで大切なことは生地の状態をしっかりと視ることです。
混ぜた跡が残るのは、生地に空気が多すぎる状態です。
空気を抜くように混ぜ、この跡が消えていくような固さにしていきます。
これを「マカロナージュ」と言います。
出来上がった生地を8個分(16枚)絞っていきます。絞り終えたら板を持ち上げて下をたたいて平らにしていきます。
この振動で生地が少し広がってちょうど良い薄さになるのです。
焼く前には時間をおいて乾かすのですが、今回は"かまど"が秘密兵器=ドライヤーを用意してくれました。
ドライヤーの冷風をあてて、指をあててくっつかない状態でOK。
焼きの温度は150℃で、15分くらいがベストです。
焼いている間にバラの香りのバタークリームを作ります。
まずは卵黄・砂糖・牛乳を混ぜ合わせます。今回は量が少ないので電子レンジを使います。
そして、ローズシロップとローズエッセンスを用いてダブルのバラの香りをつけます。
焼きあがった生地とローズクリーム、そしてフレッシュなフランボワーズとライチのシロップ漬けを
組み立てていきます。
※レシピ指導:秋元慎治先生(エコール辻東京)
生地のうえにローズクリームを絞り、1cmほど残した端っこにフランボワーズを並べ、
真ん中にライチのシロップ漬けを2切れほど置いて、それを覆うようにまたクリームを絞って生地を上にのせ、
最後にバラの花びらとフランボワーズを飾れば完成。
もともとはシンプルな伝統菓子だったマカロン。
まさにこの天才パティシエ、ピエール・エルメさんのあくなき挑戦の結果、
これほど美しいマカロンが生み出されたのです。
これぞ「味覚をデザイン」する、ですね!!
月曜日の夜は、グレーテルのかまどをお楽しみに!
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『グレーテルのかまど』
毎週月曜日放送 22:00~22:25 【NHK Eテレ】
再放送毎週水曜日 10:25~10:50【NHK Eテレ】
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