『落語食堂 らくしょく』開店!(31日目)
毎日新聞夕刊(関西版)11/4(火)号に掲載されている『落語食堂 らくしょく』!
今回のお噺は、「鍋墨大根」。
大根売りがおかみさんにうまく値切られた挙げ句、
太い大根に鍋墨で印までつけられ、ぬかりなくやり込められる。
商売替えをして駕籠屋になったがまたしても・・・。
客の要領のよさが面白いお噺。
お噺に登場する大根とごぼうを使って料理したのは、
日本料理の若林聡子先生。
今回もお酒の説明をしてくれたのは
助手を務めてくれた毛利先生。
「京都に行って利き酒までしたんですよね。で結果は?」と
若林先生に利き酒が全滅だったことをバラされ、
「エラそうに解説しましたが、そんなもんです(笑)」と毛利先生。
さて、本日も和やかにスタートしました。
では、1品目の「大根鍋」
若林先生「今回は一番だしを使わず"にぼし"だけのだしです。
_____どうですか。一番だしと味の違いをひと言で!」
吉坊さん「・・・・・。
_____ただただ、美味しいとしか言えません。」
確かに。間違いではないですね。
お噺に出てくる鍋墨のように、
焼き色が付いた大根が美味しそう。
「秋のはしりなので、今日は青ねぎを添えて。
冬だと白ねぎになります。」という解説を聞きながら、
「しろ菜とお揚げとの組みわせも最高ですね。」と
吉坊さんがほお張る。
次は、「穴子八幡巻き」
吉坊さん「これ、もしかして1回切って、また合わせたんですか?!」
若林先生「そーです!!」
本当に繊細で、丁寧な料理ですね。
と、感心しているところに
若林先生「これ山椒かかってないんじゃない?」
吉坊さん「(爆笑)」
毛利先生「すんませんっ!!」
本日、2度目の毛利先生登場です(笑)
最後に、「ごぼうのてんぷら」と「じゃこ味噌」
添えられたぎんなんは、御堂筋のイチョウ並木をイメージして。
そして、てんぷらの下に敷かれているのは色鮮やかな柿の葉。
若林先生の季節感たっぷりの演出がステキです。
そして、この「じゃこ味噌」がまた絶品だとか。
若林家では常備されているというじゃこ味噌に、
一番合うもの~~と、炊きたての白ごはんが登場!
おかわりが止まらず、取材を忘れてしばし晩ご飯状態に。
今回、密かに大人気だったじゃこえびは
実は、お猪口にもちゃっかり登場していました。
そして番外編では、「温故知新」話に。
「もう古いと言われた料理が、また最近では
新しいと見直されたりしてるんです。例えば、"網けん"とか・・・」
と言いながら、若林先生がチラッと目線を送った瞬間、
「5分ください!」と部屋を飛び出す毛利先生。
何事かと思ったら、大根を片手に戻ってきて
みるみるうちに"網けん"を披露。
終始、若林先生とのあうんの呼吸を披露してくれた毛利先生は
3度目の登場にして、見事に名誉挽回(笑)
ほんとうに見事な包丁技でした!
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