映画「Diner ダイナー」撮影現場の裏側<3>
今回の映画では、登場人物のキャラクターに合わせて
まず、料理のビジュアルが決まり、
そのあと、辻調の先生たちがビジュアルに合わせてレシピを考え、
すべて美味しく食べられるように仕上げています。
まずは、とっても反響の大きかった窪田正孝さん演じるスキンの料理から。
母親にイメージを重ねた「ハニースフレ」。
スフレは時間が経つとしぼんでしまうため、
撮影に耐えうるよう、先生たちは工夫に工夫を重ねていました。
スプーンを入れるとトロッと流れ出すソースは本当に美味しそうでしたね。
ご家庭でも作れるレシピを公開していますので、ぜひ挑戦してみてください。
そして「メルティ・リッチ」。
黒いバンズとチーズとドロッと流れ出す赤いソースのコントラストが特徴です。
このハンバーガーのポイントであるチーズの垂れ具合については、
平形先生も外園先生も一切妥協せず、常にベストな状態を追求していました。
1シーンを撮るために、いくつものハンバーガーがスタンバイ。
無事に撮影が終わり、スキンの席で平形先生もほっとひと息、笑顔です。
次は、見た目は子供なのに、残忍な殺しを楽しむ
本郷奏多さん演じるキッドの「パフェ」。
これは、ビジュアルスケッチに合わせた小野先生の力作です。
細部にまでこだわり、どこでも食べられるように仕上げています。
大きくて重いぐるぐるキャンディも舌のキャンディも手作り。
現場で1つ1つのパーツを組み立てたのですが、
実はジョッキの中にも食べられるゼリーが入っています。
そして、昆虫をこよなく愛する小栗旬さん演じるマテバが食べたのはこれ!
秋元慎治先生の力作で、すべて飴でできているんですよ。
形状はもちろん、色もツヤも本物そっくりです。
賑やかな4人のロスチカーノスに出されていた料理は「メキシカン」。
映画の中ではカラフルなお皿に盛りつけられていましたね。
次回は、カナコにまつわる料理を紹介します。
<2> 撮影現場の裏側 <4>