<東京学芸大学×辻調>「食と環境」オンライン公開セミナー第6回のご案内
本セミナーは、東京学芸大学と辻調理師専門学校の「環境×農業×食に関わる教育についての多様な研究開発」の一環として、2022年度より開催するものです。
>東京学芸大学環境教育研究センター×辻調理師専門学校 「食と環境」オンライン公開セミナーとは
◆第6回オンライン公開セミナー概要◆
第6回のテーマは、「食と窒素のおいしい関係に向けて」です。
人類が窒素を利用し、食糧増産に成功したことで、世界の人口は急速に増加しました。その一方で、農作物で50%、畜産物で80~95%の窒素が、大地・川・海、そして空気へ漏れ出し、さまざまな問題を起こしています。窒素は「食」と極めて密接な関係にあり、私たちにとって身近すぎるあまり、その功罪については知られていません。窒素からどのような恩恵を受け、逆に弊害が生じているのか。また、うまく循環させるにはどうしたら良いのか。「窒素と食のおいしい関係」、すなわち幸せな食を将来の人たちに受け渡していくため、一人一人ができることは何でしょう。専門家の林健太郎氏(総合地球環境学研究所教授)をお招きし、学ぶ機会とします。ぜひご参加ください。
【ご視聴のお申し込みはこちら】
https://forms.gle/hYozEW2hLpqGGuSWA
【日 時】2023年3月24日(金) 15:00~16:15
【方 法】オンライン(ZOOMウェビナーでのライブ配信)
【対 象】どなたでもお申込みいただけます。
【参加費】無料
【締 切】2023年3月21日(火) 23:59 ※定員500名に達し次第、締め切ります。
【主 催】東京学芸大学環境教育研究センター/辻調理師専門学校
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セミナーの視聴用URLは、3月22日(水)に「申し込み時にご登録されたメールアドレス」宛にお送りいたします。もしURLが届かない場合は、迷惑メールフォルダおよびプロモーションフォルダをご確認の上、未着の場合は、東京学芸大学環境教育研究センター×辻調理師専門学校公開セミナー事務局(gakugei.tsujicho@gmail.com)までお問い合わせください。
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◆内容・登壇者紹介◆
林 健太郎 先生(総合地球環境学研究所教授/農業・食品産業技術総合研究機構主席研究員)
テーマ「食と窒素のおいしい関係に向けて」
窒素はタンパク質やDNAの形成に必要な元素です。大気を満たす窒素ガス(N2)は安定で、直接に利用できず、私たちは飲食物のタンパク質を通じて窒素を摂取しています。窒素の化学肥料を獲得した人類は、農作物と畜産物の生産を飛躍的に伸ばし、世界人口の増加を支えてきました。ところが、食料の生産と消費を通じて大量の窒素が環境に漏れ、多様な窒素汚染を引き起こしています。この状況を窒素問題とよびます。今回は、私たちの食が窒素問題と深く関わっていることをわかりやすく解説し、どうすれば幸せな食と持続可能な窒素利用を両立していけるのかを皆さんと考えていくきっかけを作れたらと願っております。
●登壇者プロフィール(敬称略)
林 健太郎
総合地球環境学研究所(地球研)教授、農業・食品産業技術総合研究機構主席研究員。1968年石川県生まれ。北海道大学にて工学修士、東京農工大学にて博士(農学)取得。パシフィックコンサルタンツおよび産業技術総合研究所を経て現職。生き物たちがあるがままでいられることを願い、生物地球化学、土壌学、大気科学を専門としつつ、食文化など文理・分野を問わず幅広い関心を有する。活動範囲は農地・草地・森林・山岳・両極地まで。地球研では「人・社会・自然をつないでめぐる窒素の持続可能な利用に向けて」(Sustai-N-able)プロジェクトを推進している。近著は『図説 窒素と環境の科学』(朝倉書店)等。
◆本セミナーに関するお問い合わせ◆
東京学芸大学 環境教育研究センター×辻調理師専門学校 公開セミナー事務局
E-mail:gakugei.tsujicho@gmail.com