第16回メートル・ド・セルヴィス杯学生部門で、辻調グループの学生が上位を独占!!<2>
惜しくも、3位までの入賞は、逃しましたが
出場した他の学生にも今回のコンクールに参加して得たもの、感じたものについて話を聞きました。
室春海さん(辻調理技術研究所)
「シミュレーション実習が楽しくて、学生最後に頑張ろうと思って、出場しました。
就職先は、オープンキッチンなので、料理もサーヴィスもします。コンクールは最初、ハードスケジュールで頑張りきれるか不安でしたが、充実していてあっという間に、一日が終わり、過ぎていきました。授業の後、準備をして実技練習、筆記、チーズと、先生にみてもらうと、そのたびごとに、また違う指摘を受けます。厳しいことも、もちろんいわれますがそういうこともあるのかと、また一つ勉強できたように思いました。厳しかったのは、家に帰ってからまた勉強するので、睡眠不足でしょうか。
先生からは、コンクールとはいえ、本当のお客様に対して接するよういわれました。練習で、自分の知識を話しているだけで、お客様の知りたいこととは違うのではという指摘も受けました。コンクールに出場して、努力すれば、必ず実るのだと実感しました。恥ずかしながら、今までさほど努力をしてこなかった。何かに夢中になって全力でやってみることの大切さを今回実感しました。
あと、今回、いつもと同じようにコンクールで集中できたのは、岩手に単身赴任をしている父が会場に観に来てくれて、私のときはいつも一番前の真ん中でみていてくれたこと。私には審査員の後ろにお父さんが見えていて、それが力になりました。
料理人を目指してはいますが、サーヴィスにも興味はあります。学生生活は、練習で勉強したことをこれからも続けていきたいと思います。
大阪に戻って、日本料理の先生からも、おめでとうといわれたりして、ちゃんと見ていてくれたんだと思うと泣きそうになりました。」
竹村真一さん(辻調理技術研究所)
「もちろん優勝は狙っていましたが、みんな一緒に頑張ってきたのがわかっているので、結果には納得しています。僕にとっては、チーズが一番難しかったですね。
コンクールに出場して、サーヴィス、ホスピタリティに対する意識の持ち方、方法がわかったと思います。話し方だったり、知識だったり。コンクールに出場する前と後では、勉強への取り組み方も変わりました。当日、プロ部門の方のサーヴィスをみて、まだまだ自分たちは全然できていないことも実感しました。最初は、甘く考えていて「やればできるだろう」くらいに思っていましたが、でもその甘さを把握できたことが収穫です。もっと幅広く、知識を吸収していかないといけないと思いました。
コンクールの後も、当日の反省点について、先生からいろいろ指摘を受けましたが、そういった厳しい練習のおかげでこうした実績が残せたのだと思います。
僕自身は、ソムリエになりたいと思っています。ワインの知識については、これからですが、学校に入ってから憧れるようになって、就職先でもオーナーから教わることもできる予定です。両親は、さらっと「練習頑張ってね」という感じでしたが、遅くまで練習するのをみていてくれたのもあって喜んでくれています。いろいろな経験ができたことで、さらに、意欲がわきました。」
森田玲菜さん(辻調理技術研究所)
「コンクールに出場することで、もっと精神面を成長させたいと思いました。予選の時は、人数も大勢いたので、楽しいという感じでしたが、決勝は、緊張もしましたし、プレッシャーもありました。せっかく、先生方がいろいろと指導してくれたのに、これで成長していなかったら申し訳ないなと思っていました。
コンクールに出たことで、技術面はもちろんですが、気持ちの面が、これまでより自分を出せるようになったと思います。実技の練習で、指摘されるのは、自信がなさそうなところだったので、声を大きく、挨拶をするのを心がけました。私自身は、他のみんなと違って大人な魅力は出せていないかもしれないけれど、笑顔はいいと褒められたので、それは活かすように意識しました。将来は、自分のお店をだせるようになりたい。サーヴィスの練習をしたことで、お客様の前に立ってどうすればよいのかが、身に付いてきたところなので、もっとお客様を喜ばせてあげられる人になりたいです。」
兼田柾人さん(エコール 辻 東京)
「僕は、日本料理で就職することが決まっていますが、サーヴィスを勉強することで、他にもいろいろと活かせることがあるのではないかと参加しました。先生から、姿勢や滑舌、しぐさなど、歩き方を含めた所作について、いろいろと指摘されました。練習していくうちに、普段、窓ガラスにうつる自分をみて、意識するようにもなりました。それから、わからないことは、その時点で調べるようになりました。練習では、先生から「やっている人が楽しそうにやらないと、お客さんも楽しくないよ」と言われました。コンクール自体の結果からいえば、まだまだ練習量が足りなかったと思いますが、先生に言われたことを、これから仕事に就いて、お客様目線でいろいろやっていきたいと思います。」
柳本ゆきのさん(エコール 辻 東京)
「今自分がどこまで成長しているかを確かめたくて、出場しました。予選のオレンジのカッティングでは、オレンジの種類によって、やりやすい、やりにくいなどの差があったり、決勝の実技では、終わった後に、なんでここをこうしなかったのか、ここができなかったのかと、もっといろいろなバリエーションで練習をする必要性を感じました。先生からは、練習で、ひとつの動作が終わるごとに、お客様をみて微笑んだり、笑顔や視線などについて注意するように言われていました。
入賞した、技術研究所の学生は、私たちよりももっと細かいところに気を使ってサーヴィスをしていたのと、それぞれに分の中でやるべきことの整理ができていたように思います。コンクールの会場では、プロ部門のサーヴィスもみることができて、すごいなと思いました。テーブルセッティングなどは、それぞれの出場者によって、考え方が違うことが表現されていました。今回のコンクールは、ただただ悔しさが残りました。就職は、調理で入りますが、将来的に、できるならばリベンジしたい。サービスも調理もしたいし、できることは全部取り組みたい。サーヴィスがここまで楽しいと思えたのが、今回の一番の収穫でした。」
藤田洋介さん(エコール 辻 東京)
「コンクールに出場したのは、学生のうちに、できることをしておきたいと思ったのと、昨年、アルバイトで半年サーヴィスを経験して、どれくらいできるようになっているのかを知りたいと思ったからです。練習で注意されたのは、サーヴィスとして、例えば、クレープフランベがただ作れればいいのではなく、「お客様を楽しませること」でした。決勝に進んでみて、緊張してもしなくても、あまり結果はかわならい。それよりも、やはり、もっといろいろな練習をしておければよかった。臨機応変に対応できるようにしておかなければいけなかったと思います。同じ会場で、プロのサーヴィスを見て、ああ、あそこはこうしてばよかったなど、勉強になりました。プロ部門の課題の中では、フランス語でのワインの説明が面白いと思いました。今回のコンクールの練習で勉強したことをきっかけに気になることは調べるようになりました。これからフランスについても、地理的なものも含めて、もっと勉強を深めていきたいと思いました。」
結果・練習の過程はそれぞれ違いましたが、今回のコンクールにチャンレジしたことによって、学生は、やりきったことでの自信、客観的な評価を受けて、やるべきこと、やりたいことへの新たな意欲など、一人一人、また大切な目標をみつけたように感じました。
これからも、是非チャレンジを続けて成長していってください。
他の学校のみなさんも一緒に、決勝進出者全員です。
みなさん、おめでとうございました!!