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辻調グループからのお知らせ

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第16回メートル・ド・セルヴィス杯学生部門で、辻調グループの学生が上位を独占!!<1>

受賞のお知らせ

2015.12.04

11月18日
東京・水天宮のロイヤルパークホテルで第16回メートル・ド・セルヴィス杯の決勝審査が行われました。2年に一度開催されるサーヴィスの技術を競うこの大会ですが、前大会ではプロ・学生部門ともに、三浦和也先生・当時の辻調理技術研究所の岡田琢志くんと辻調グループが優勝しました。またさらに過去には、卒業生の宮崎辰さんがこの大会で優勝し、日本代表として「クープ・ジョルジュ・バティスト・サーヴィス世界コンクール東京大会」で世界一になったことは、ご存じの方も多いかと思います。

第16回大会は、学生部門のみの出場となりましたが
優勝が、茂山幸輝さん、2位が大塚くるみさん、3位が江川樹さん、
他4位~6位まで辻調理技術研究所の学生が独占!という結果になりました!


優勝した、茂山くんは男泣きでした。

後日、茂山くんに今回のコンクールについて話を聞きました。
「コンクールへは、自分の実力が知りたくて挑戦しました。まさか、決勝に行けるとは思っていませんでしたが、たくさんの練習をしてきたので、自信もありましたし、本番は全然緊張することなくでき、みんなの応援も力になりました。多分、コンクールに参加していない人に比べれば、この何か月か、練習をしてきた分、自分が成長できていると思います。将来は、調理希望ですが、サーヴィスも、イタリアンも、フレンチも、お菓子も、色々なことに挑戦して、いずれは自分でお店を持って、独立したいと思っています。
今回のコンクールに参加する中で、先生から「その日、最初の練習が当日と同じ結果になる」といわれたことがありました。なので、まず、その日最初の練習が本番だと思って取り組むよう心がけました。
コンクールに出場して、一番の収穫は『自信』です。努力した分は、報われるのだと思いました。コンクールのための勉強に終わらせることなく、これをきっかけにもっと勉強したいと思っています」。と、話してくれました。

 

サーヴィスの知識と技術を競うこのコンクールの予選は、夏から始まりました。
予選大会には、全国から46名が参加。
予選課題は、オレンジのカッティングと、英語又はフランス語のコーヒーサービスでした。
練習のために、オレンジを何個もカッティングして、何個も食べたという学生たち。
結果、辻調理技術研究の学生が6名、エコール辻東京から3名が決勝審査の12名に残りました。

予選から、決勝までの約3ヶ月。
大阪と東京、それぞれ決勝に向け、課題に取り組みました。

決勝審査の課題は
・帆立とサーモンマリネのタルタル
・クレープフランベ グリオッティーヌ添え
・チーズの知識を問う口頭試問
・筆記試験

 

 


決勝の会場は、各課題ごとにブースが別れ、会場の真ん中には、審査の様子を映し出すスクリーンが用意されています。否が応でも緊張が高まります。
順番に、各課題に取り組んでいきますが、当日は思いがけないハプニングもあったようで・・

今回、2位に入賞した大塚くるみさんは、
クレープの課題で、最初にうまく火がつかなかったとか。

「本番で、クレープの固形燃料がうまくつかなかったりしたこともあって、入賞はできないと思っていたので、2位という結果には驚きました。コンクールは時間制限との戦いでもあるので、効率についても考えるようになりましたね。練習では、いろいろと調べると、ついつい話が長くなってしまうことも多く、先生からよく指摘され、お客さんにわかりやすくシンプルな言葉でいかに話すことが大事かということも学びました。手先の見せ方も意識するようにしていましたが、練習を重ねるうちに、普段でもペットボトルを取る時に、手先をすっと揃えている自分にびっくりしました。課題だったチーズの勉強をすることで、チーズだけでなく、チーズを通してフランス全体のことを知り、わかるようにもなりました。将来は、もちろん、料理人として厨房に入りたいですし、フランスをはじめいろいろな国の料理もみてみたいと思っています。」
ハプニングにも、落ち着いて対応できていたことが、よい結果につながったのかもしれませんね。

 


3位に入賞した江川樹さんは、練習のほうが厳しかったかもしれないと話していました。



「就職先では、サーヴィスから始めることが決まっているので、いろいろと勉強したいと思って出場しました。緊張していたのもあって、出来は8割くらいだったと思いますが、チーズには自信がありました。所作は、間違いなくできたと思いますが、話しをしながら、ワインなどを勧めたりするのが少し難しかったです。練習では、先生は具体的に答えを教えてくれるわけではなく、調べておくようにいわれるだけです。今回大阪から出場した6人で、持ち回りでお客様の役をしながら練習しましたが、質問の内容は、本番よりも練習の方がもっといじわるな質問が多かったように思います。それぞれの課題で、その料理・デザートにあう飲み物について、3種類くらいは品種も含めてプレゼンテーションできるように調べていました。
3位という結果については、入賞できたのはよかったと思いますが、うれしいけれど、やはり悔しい。これから、サーヴィスもできるようになりたいし、もちろん料理人としてもやっていきたいと思っています。コンクールでは、プロのサーヴィスの方の技もみることができて、ああいうサーヴィスができるようになりたいです。優勝した茂山くんと、お互いにビッグになりたいと話しています(笑)。」

  

<2>に続きます。