第17回メートル・ド・セルヴィス杯のコミ(commis)最優秀賞をエコール 辻 東京の学生が受賞しました!
秋晴れの10月30日、東京の学士会館で第17回メートル・ド・セルヴィス杯の決勝が開催されました。
2年ごとに日本一のサーヴィスを決める大会です。
辻調グループの卒業生の宮崎辰さんや、エコール 辻 東京の三浦和也先生もこの大会の優勝者です。
今回、決勝大会においてメートル・ドテルをサポートするアシスタント役のコミ(commis)にエコール 辻 東京の学生が出場しました。
決勝に出場したのは、5名。控えとして1名の学生が会場に入りました。
決勝は、各テーブル4名のお客様をお迎えし、テーブルサービス審査が行われます。
審査は公開で行われ、会場にはたくさんの方が来場されました。
公開審査の前には、ミザンプラスという仕込みを行う時間があります。
レストランなら、開店前にお客様をお迎えするためのテーブルセッティングをする準備の時間ですね。これも審査対象になります。限られた時間の中で、いかに丁寧に、素早く、そしてサーヴィスを行うための準備を万全に整えるかで、その後のテーブルサービスにも影響してくる大事な仕事です。メートルの方に確認をとりながら、準備を進めます。
本番のテーブルサービス審査では、コミの学生たちは、メートルの方の指示のもと、メートルの方が思い描くサーヴィスを提供するためにアシスタント役として一生懸命動きました。
結果、辻調理技術マネジメントカレッジの徳生里奈さんがコミの最優秀賞に選ばれました。
徳生さんがペアを組んだ、メゾン・ド・タカ芦屋の今村昭彦さんも辻調グループの卒業生。
今回、メートル・ド・セルヴィス杯の2位を受賞されました。
今村さんと徳生さん
そして、田中さんがペアを組んだ株式会社ロイヤルホテルの中林大治さんは優勝と、学生それぞれにコミとしてメートルの方のサポートができた結果だと思います。
中林さんと田中さん
後日、今回の大会について学生に話を聞きました。
高谷瑞樹さん
「宮崎辰さんに憧れてエコール 辻 東京に入学したので、この大会には出たいと思っていました。先生方にご指導いただいて、いろいろな知識をつけることはできましたが、本番では知識はあってもそれをどう使っていいのか、活かしきることができませんでした。大会までの1ヵ月は大変でしたが、勉強も練習もきらいな私が、この時間は楽しいと思えたのは、この仲間だったからこそ頑張れたんだと思います。次は、プロのメートルとして出場し、その時はコミをリードしてあげられるメートルに成長していたいです。」
田中小麦さん
「先生から言われて、わかっていたつもりですが、本番は、お皿の大きさなども学校で使っているものとは違い、戸惑うことも多かったです。でも、とても勉強になりました。私自身は、日本料理で就職することが決まっているので、西洋のサーヴィスをすることは当面ありませんが、カウンターを通してお客様に料理を説明する際などにこの経験を活かしていけたらと思っています。ペアを組んだ、中林さんが優勝されたので、私なりにやらなければいけないことはできたのかなと思います。」
王龍義くん
「興味のあった、チーズやワインなどについて学ぶことができてよかったです。僕は、決勝に出場はできませんでしたが、外から、みんなのコミとしての動きを良いところ、悪いところを客観的に見ることができました。悔しかったけれど、今回の経験を自分で工夫して身につけていきたいと思います。次は、プロのメートルとして出場するのが目標です。」
片桐伸吾くん
「ペアを組んだメートルの方からは、とにかく笑顔で。といわれましたが、自分でもかなり緊張しているのがよくわかりました。この1ヵ月、とても楽しかったです。全然知らないことばかりで、覚えるのは大変でしたが・・・。
ホテルへの就職が決まっています。レストラン、ビュッフェ、宴会など色々な場面で、今までのことを忘れずに勉強を続けて、実際に活かしていきたいと思います。」
鈴木優花さん
「悔しいけれど、徳生さんが最優秀賞だったのは、みていても一番楽しそうだったので納得です。審査の後、審査員の方から、私の良いところも悪いところもご指摘いただいたので、サーヴィスとして次は決勝に残る出場者となれるように勉強していきたいと思っています。先生から言われているように「広く深く」学びを深めたいと思います。」
徳生里奈さん
「大会までは、どんなに練習してもギリギリまで不安だらけでした。なので、本番はとにかく楽しんでやろうと思いました。技術的にはまだまだですが、水をつぐとか、椅子を引くなど、基本的なことは、笑顔でできたと思います。もともとチーズが好きだったのですが、今回あらためてチーズについて勉強できたことで、サーヴィスとしてチーズの知識をもっと活かしていく道もあるかなと思えたことは収穫でした。最優秀賞の受賞に、家族は一緒になって喜んでくれました。」
左から、片桐くん、高谷さん、田中さん、鈴木さん、徳生さん、王くん
大会までの練習は大変だったようですが、印象的だったのは、みんな、口をそろえたように「楽しかった」と言っていたことです。「大変=つらい」ではないということですね。賞の有無にかかわらず、それぞれに、いろいろな経験ができた実りある大会だったようでした。