立嶋: 「またまた春がやってまいりました!桜の季節ももうすぐですね。ということで、今回は桜もちを紹介します。」 |
|
加納: 「また新しい生徒がやってくるね。新しい気持ちになれて私は好きだなぁ……春♪」 |
|
立嶋: 「ところで、生徒に毎年質問されるのが、正式には葉を取るのか?それとも、食べるのか?ですよね。」 |
|
重松: 「そうそう、それをいつも悩みますよね〜。」 |
|
加納: 「確かに、授業で聞いてみると半々くらい。ちなみに私は取るかな。ただ、ちゃんともち米に香りと塩分がついてないと桜もちって気がしないんだよね。」 |
|
重松: 「あー、確かに。」 |
|
立嶋: 「桜もちの葉(桜の葉の塩漬け)の香りと少しのしょっぱさ、そして餡の甘さ。たまらないっすよね〜。」 |
|
加納: 「うん。全部のバランスが大事だね。お家で作る時は、必ず、市販の桜葉の塩分を流水でさらしてから使って下さいね。で、食べる時、葉は取るのか取らないのかの答えなんですが、ズバリ!お好みで!決まりはないんですよ。」 |
|
立嶋: 「ところで、今気づいたんですけど、重松先生、今回は何で会話に登場するんですか(?_?)」 |
|
重松: 「あんまり入る予定はなかったんですけどね〜。加納先生が、もうコラムに行き詰まってしまって、おもしろい内容が書けないっておっしゃるから、ちょっとオジャマしてみようかな……と。」 |
|
加納: 「あーん、だめだめ。それは秘密にしておいてくださいよー(*^.^*)。」 |
|
重松: 「まぁ、それはそれとして……。ところで、関西風桜餅っていえば、ふつう道明寺を使うというイメージなんですけど、何で今回はもち米なんですか?」 |
|
加納・立嶋: 「うー、するどい!!」 |
|
重松: 「実は、私はあんまり気づいてなかったんですけどね。おいしいネットの編集長である私の先輩からの質問なんです。」 |
|
加納・立嶋: 「おー、コワイ!」 |
|
立嶋: 「道明寺はもち米を干したもので、昔の非常食だったんです。原料はもち米だから、家庭向けだったら、もち米の方が手に入りやすいかな。と思ったからなんです。」 |
|
加納: 「道明寺という尼寺が大阪の藤井寺市にあります。菅原道真の叔母さんが住職をしていたことでも有名です。道真が左遷された時、九州に向かってお供えしたご飯のおさがりを信者が食べると、病気が治ると評判になりました。希望者が増えたので、乾燥させて蓄えておいた糒(ほしいい=もち米を蒸して乾燥させたもの)として作るようになり、これが、いつしかお寺の名前で呼ばれるようになったんだって。あー、頭使うとおなかがすくねー。」 |
|
立嶋: 「……。気を取り直して、桜餅に関東風と関西風があるのって加納先生はいつ知りました?」 |
|
加納: 「実は学校に入学してからなんだよね。関東の桜餅は正直びっくり。20年間知らなかったよ。関西風のは公家風、関東風のは武家風と言われることもあるよね。」 |
|
立嶋: 「今回は関西風ですけど、またいつか関東風を紹介しましょうね。」 |
|
加納: 「次の春かぁ……。またアッと言う間に来るんだろうな、ねえ最近時が経つのが早いと思わない?これって若くないってこと?ねえ、どう思う?どう思う??」 |
|
立嶋: 「……。」 |
|