今回ブリ地方に行って感じたことは、こんなに有名なブリ・ド・モーなのにモーの町に行っても全くチーズに出会えなかったことです。モーの町は大きく発展していて、普通の町と変わらず、残念に感じました。パリに近く、王様のチーズで栄えたブリ地方でも、都市化の波によって変わらずにはいられなかったのかもしれません。
ムランも同様に発展とげていましたが、唯一変わっていなかったのが、クロミエです。クロミエから20分ほど車を走らせた所にある博物館「ミュゼ・デ・ペイ・ド・セーヌ・エ・マルヌMusée des pays de Seine-et-Marne」のおばさんが教えてくれたのですが、この辺りはブリ地方でも「ブリ・レティエールBrie laitière」と言われるまさしくブリチーズ本場の地域にあたるとのこと (laitièreは牛乳に関する、乳牛という意味)。この博物館ではブリ地方の特産物や歴史などが展示してあり、一部ブリの古い道具なども展示してあります。今回の旅はブリ追跡の旅だと感じました。