[Jean Trogneux] 01, rue Delambre BP 823 80000 Amiens Tel:03 22 71 17 17
マカロン・ド・モンモリオンMacarons de Montmorillion
ポワトゥー地方モンモリオンのマカロン。特徴は卵白と砂糖がやや多めで、ア−モンド、砂糖、卵白をペースト状にして鍋で水分を飛ばして、星の口金で王冠状に絞って焼きます。香ばしくて、ややねっちりと柔らかめ。モンモリオンのマカロン屋さん『Rannou-Mtivier』には大きくとぐろを巻いた形のものや、クリスマス限定のチョコレート風味のものも置いてありました。
マカロン・ド・サンテミリオンMacarons de St-Emilion
サンテミリオンはブドウ畑に囲まれたワインの村で、ボルドーワインだけでなく、ブドウ畑も含む村の管轄地区が世界遺産になっていることでも有名です。村を歩いていると、あちこちでマカロンとカヌレが売られています。マカロンは13世紀にウルスラ会の修道女が作ったといわれ、土地柄ソーテルヌなどの甘口ワインを加え、湯煎で温めて作るとか。形は平らでやや小ぶり、ナンシーのマカロン同様表面に亀裂が入っていて、食感は少しねっちりとしています。 [Mme Blanchez] 09, rue Guaget 33330 St.Emilion Tel:05 57 24 72 33
マカロン・ド・サンジャン=ド=リュズMacarons de St-Jean-de-Luz
このマカロンは今まで食べたマカロンの中で最高のマカロンだと思う!!
サンジャン=ド=リュズは大西洋側の美しい浜辺がある街で、夏は海水浴客、その他のシーズンはサーフィンを楽しむ若者で賑わうリゾート地。あと数キロでスペイン国境ということもあり、人々には情熱の国スペインを思わせるような活気があり、夏は心地よい風が吹き、冬でも日中は暖かくすごしやすく、1度訪れると何度でも訪れたくなるところです。私自身も、もう1度このマカロンに会いたくなって2度目の旅になりました。
このマカロンにはこんな話が。「1660年5月8日に太陽王ルイ14世とスペイン王女マリー・テレーズの結婚式がこの町でおこなわれた。フランスとスペインを上げてのお祝いなので、町全体が歓喜に踊るようだった。商人たちは競って贈り物をした。王家の館のある同じ広場に店を構えていた菓子屋「アダム」は、店自慢のマカロンを贈り物にした。ふっくらと黄金色のマカロンは銀製トレーにのせて、美しく気立てのよい従業員ガチューシャが王妃の前に差し出した。王妃は口いっぱいに広がるアーモンドの香ばしさに感激して、ご褒美にクリスタルと金で装飾されたロザリオをくださった。ガチューシャはその後アダムの甥と結婚して末永くこの店の伝統を守り続けた・・・。」
今も変わらず同じ場所に店を構えているアダムのショーウインドーには、いつもきれいに焼きあがったマカロンが並んでいます。私もマカロンがぎっしり詰まった小さくかわいらしい緑のまるい缶を買い、海辺で食べることにしました。ひとつほおばってみると、表面はさっくり、中はしっとりとして、味わい深い。卵とアーモンドの香ばしさ、それにほんのりはちみつのような香りがする。気が付くとほとんど1缶食べてしまいそうだった。目の前の海と潮の香りそして心地よい風を感じながら、なんだか懐かしさと幸せな気持ちで胸がいっぱいになりました。2度目のときは見学のアポイントメントを取りましたが、現地に行ってから断られ、レシピも昔から門外不出らしく、教わることが出来ませんでした。
ただ基本のローストしたアーモンドと砂糖そして卵白は他のマカロンと同じだからと話してくれました。 [Maison Adam] 06, Place Louis XIV および
49, rue Gambetta 64500 St-Jean-de-Luz Tel:05 59 26 03 54
次回また行くチャンスがあればもう一度見学させていただけるように、そしてレシピも教えてもらえるようにがんばろうと思います。もしこのサンジャン=ド=リュズに行く機会があれば、この『アダムのマカロン』をぜひ食べてみてください。そして私のように潮風を感じながら、懐かしさと幸せを感じてみてはいかがですか・・・