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パリにあるオーベルニュ地方料理のレストランで食べたのが最初でした。前菜が終わり、私はビデオカメラを準備してアリゴの登場を待ちました。給仕人がカメラを見つけてか、銅鍋にたっぷりと入っているアリゴをものの見事に1メートルは引き伸ばし、これまた鮮やかにお皿に盛りつけておりました。納豆の糸のごとく伸びたアリゴを、ボクサーのジャブのようにすばやく手を動かし、鍋縁から切り離すのはまさに職人技。お皿に盛りつける際にも木べらを小刻みに動かして木の葉模様を付けるなど、鮮やかな手さばきに感動。「お皿いっぱい」のアリゴを堪能し(正確に言うと最後の方は口に押し込み)、遠く離れたオーベルニュ地方に思いをめぐらしました。 ここではコンビニエンス・ストアで購入できるもので再現しましたが、本物の「アリゴALIGOT」は「・・・カンタルチーズかライオルチーズ・・熟成したものではなく、熟成前の若い『トムtomme 』を使う・・・」(『新ラルース料理大事典』より)とのことです。
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