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このコラムは「家庭でできる美味しいパン作り」をテーマに、簡単に手に入る道具や材料を使ったパン作りを紹介します。パン作りの面白さに引かれた三人の会話の中で、作り方のポイントや秘訣を伝授。タイトルの「ベンチタイム」はパン作りに大切な生地を休める時間のこと。気楽に作れるパンをイメージしてつけました。 |
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松田(以下M):
さて、今回は“スイートロール”を作りましょう。文字通り甘いパンの意味を持ち、その生地作りは通常のパン作りとはちょっと違います。初めに油脂と砂糖を“クリーミング処理”して、空気を抱き込ませた油脂をミキシングの始めから他の材料と一緒に混ぜてしまいます。「ドーナッツ」の回でも紹介した製法です。
古村(以下K) :
“ケック・オ・フリュイ”を作るときと同じような下準備をするんですね。ところで、スイートロールは欧米の菓子パンですか?それとも、日本で生まれたパンですか?よく見かけるパンですが詳しく知りません、教えて下さい!
M :
スイートロールのルーツは、イギリスの“スイートバンズ”と言われています。それがアメリカに渡って、よりリッチな配合になり多彩なフィリングとトッピングによって、現在のような華やかなパンになったようです。
福知(以下F):
イギリス生まれのパンなんだ。んっ、スイートバンズ?「バンズ」ってハンバーガーバンズとかでも使われていますけど、どういう意味なんですか??
M :
バンズ【英語:bun(単数形)、buns(複数形)】とは、小型のパンです。甘いものも塩味のものも含まれます。日本では「バンズ」複数形が定着していますが、本来は「バン」が正しい呼び名です。「バン」と呼ばれるパンには、ホットドック・バンやハンバーガー・バンなど具を挟むものと、ドライフルーツを練り込んだホットクロス・バンなど、単体で食べるものがあります。余談ですが、ハンバーガー・バンの上部を英語で「クラウン(冠)」、下部を「ヒール(かかと)」と呼び、上下合せて一つと数えます。
F :
「バンズ」ってゆうのは「バン」を複数形にした言葉だったんですね!知らなかったぁ!!今回作るスイートロールはアーモンドクリームとアーモンドとチョコチップを巻き込んで作っていますけど、他にもいろいろ種類が作れそうですよね・・・そういえば10年くらい前にシナモンロールって流行りませんでしたっけ?私は結構好きだったんですよね。
M :
そうですね、たしかに流行った時期がありました。かなりボリュームがあって、シナモンシュガーを巻いた甘い渦巻パンの事ですよね!都内の自由が丘辺りで話題になったのを覚えています。全国的にも有名だったのかな〜?
K :
今でも某有名カフェチェーンに置いてありましたよ!!今回のはアーモンドクリームにチョコとローストしたアーモンドを巻いているのね、おいしそう・・・アーモンドパウダーをピスタチオパウダーなどに変えると色も楽しめそう!!表面にはシュトロイゼルを振っているんですね。これは“菓子まし娘のお菓子講座”でも紹介済みなので、“菓子ましファン”の方なら知っているのでは!!
F :
ピスタチオクリーム!おいしそうですね!あと、カスタードクリームと缶詰のフルーツを巻き込んでもおいしいそうじゃないですか?ちょっとリッチにドライフルーツを巻き込んでも良さそうですよね・・・そう思うとたくさん種類が作れちゃいますね!!
M :
今回のチョコ&ナッツの取り合わせも最高ですよ!口にほおばると、チョコとローストアーモンドの香りが広がり、アーモンドのコリコリ感がおいしさを引き立てます。また、トッピングにシュトロイゼルを乗せているので、“さくさく”の食感も同時に楽しめます!
K :
では早速、冷蔵庫から生地を出して成形作業の準備をします!
F :
はーい!アーモンドクリームとチョコチップ、アーモンドの準備はできています!
M :
では福知先生、生地をのばし始めて下さい。古村先生、ローストアーモンドを刻んで下さい!私は成形後に生地を入れる紙ケースの準備とシュトロイゼルをほぐしておきます!!
K :
ローストアーモンドの刻み方は、細かくですか?それとも、大き目ですか?
M :
そうですね、食べた時の食感を考えて大き目でお願いします。
K :
了解!
F :
生地がのばし終わりました! クリームを塗っていきます!!
M :
のりしろ部分を残して、縁までしっかりクリームを塗って下さい。
F :
ハイ! でき上がりが楽しみですね!!
K :
アーモンドを刻み終わりました。早速、お茶の準備しま〜す!
M・F :
早っ!!気が早すぎませんか〜?
K :
ごめん、早すぎた。
M・F・K :
(笑)
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