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連載コラム 半歩プロの西洋料理
「半歩プロ」をテーマに家庭でできる西洋料理を紹介するこのコラム。まずは個性豊かな担当シェフの声をどうぞ。「フレンチって難しくないよね」「語るで〜!」「対談がしたい!」「研修先のレストランではなー」。えー、お話し中すみません、それは「家庭でできる」料理なんですよね?みなさーん、聞いてますかー?だからテーマがあるんだってばっ!守って下さいよ〜っ!
川辺でかえる料理?
暑い季節になりました。仕事帰りにちょっと一杯、”ビールと枝豆”。かわいた喉にビールが通りすぎる瞬間に生きがいを感じている人は私だけではないはずです。(ちょっと一杯が2杯、3杯となるのはここではおいておきましょう。) フランスのリヨンに滞在していた時も、仕事が終わった後に同僚とちょっと一杯、と出かけたのですが、この季節はなんといっても川辺のフリチュール屋さん、直訳すれば「揚げ物屋」さん(揚げ物だけではなくお店により色々な料理がたべれます)が最高です。川辺に数軒の店がならび、夏になればテラスで食事をする光景は日本ではなかなかお目にかかれません。フランスの夏は日本のような湿度はなく、非常に爽快です。

フリチュール屋 川辺のテラス席

 

代表格ともいえる料理が、なんと、かえる料理!!かえるのもも肉をバターでソテしてパセリ、にんにくをきかし、かえるのプロヴァンス風添えられてきたレモンをぎゅっと搾りながら手づかみで食べるその味わいは、『あ──っ』、本当に言葉を失うくらいです。ビールとの相性も抜群で、気がつけば2杯、3杯とグラスが空いてい る事もしばしば(すいません、本当は5杯 以上空いている場合がほとんどでした・・ ・)。日本の場合で例えると枝豆や鶏のから 揚げのイメージを持って頂けたらと思います。

天気のいい日にフリチュール屋さんの外のテラスで、かえるや小魚のフライをつまみながら川のゆったりとした流れをみていると、いやな事を忘れ本当にリフレッシュできます。時には日本を思い出しほろっと涙する事も・・・、その時はビールは数え切れないグラスの量に・・・、もしくは第2ラウンドのワインに移っているのはいうまでもありません。 フリチュール屋に夏の週末4週連続で通いつめた事もあり、お店の人になにもいわないでも『いつも通りビールとかえるにするか?』と聞かれてしまうほどになりました。ビールのお代わりは、日仏の言葉の壁を乗り越えてアイコンタクトという必殺技が決まり、すでに何回行なったかわからない乾杯にも力が入っていました。お腹が満腹になっておいしかった余韻にひたった後には、財布の中身が寂しくなってしまった現実も楽しい思い出です(悲)。

かえるというと、日本では少し後ずさりしてしまう方が多いと思いますが、その姿からは想像もつかない程、柔らかくてクセがなく非常に淡白な中にもしっかりとした味わいがあります。かえるはご存知の通り湿地や淡水に生息する両生類で、もも肉だけが食用になります。フランスではスーパーにもおいてありますが(フランス語はグルヌイユといいます)、普通は魚屋さんで売られています。ほとんどの場合は太い串に刺さったもも肉だけの状態で市場に出回り、また高級レストランでもメニューにのっている事もあるくらいで決して安い食材とはいえません。


魚屋で売られているかえる もも肉は串刺しで売られている

ここでは、フランスでよく食べたプロヴァンス風のかえる料理を鶏の手羽先で代用した料理をご紹介します。バターでムニエルにした手羽先と、仕上げに加えるパセリ、にんにく、トマトはごく相性がよく、非常に爽やかな味わいに仕上がります。作り方もシンプルですので、ぜひ挑戦していただきたいと思います。


このコラムのレシピ

コラム担当

レシピ 手羽先のプロヴァンス風

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人物 安場竹広
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