学校では高いレベルの日本語能力が必要!日本語サポート授業
10年に1度の猛暑。天気に関するニュースを聞かない日はありません。
また、大気の状態が不安定な日も多く、先日、ここ小金井市でもザーッと雨が降りました。
「ザーッと雨が降る」
さて、この文をすぐに他の言語に置き換えることはできるでしょうか。
留学生はおそらく毎日、この困難に直面していると思います。
日本語は、漢字とひらがな、そしてカタカナと三つの文字を組み合わせて表記されます。
特に、調理と製菓を学ぶ際には、この三つの文字はもちろん、
オノマトペも非常に多く、高いレベルの日本語能力を要します。
学校では、留学生が授業理解の助けになるよう、放課後に日本語サポート授業を行っています。
隔週火曜、通常授業が終了した後のちょっと疲れた時間帯ですが、
よく使われる言葉や日本語の独特な言い回しなどを学びます。
担当していただく講師は、
隣接する東京学芸大学 大学教育研究基盤センター機構 国際交流/留学生センターの荒井 直美(あらい なおみ)先生です。
夏休み前最後の授業であるこの日は、これまでに学んだ言葉の総復習を行い、最後に会話練習を行いました。
どんな言葉を学んでいるのでしょうか。少し紹介します。
【食品衛生】
▶遺伝子組み換え食品
▶いでんしくみかえしょくひん
▶細胞(さいぼう)の遺伝子を操作(そうさ)し、他の作物の遺伝子を組み込むことにより、
品質改良(ひんしつかいりょう)をした食品。
【栄養学】
▶胆汁酸
▶たんじゅうさん
▶脂肪の消化吸収(しょうかきゅうしゅう)を助ける胆汁の主な成分(せいぶん)
日本語ネイティブの人でもきちんと読めて、正確な意味まで言えるか難しい言葉ですよね。
会話練習では、荒井先生が設定したテーマに沿って、グループになり日本語でお話をします。
今日のテーマは【みなさんが、健康のために気をつけていること】
「夜はご飯を食べない」「白米を玄米に変えている」「ビタミンのサプリメントを摂っている」
「お酒を飲みすぎない」「いっぱいおいしい野菜ジュースを飲む」等々、
参加している留学生の会話力もみるみるうちに上達していきます。
授業終了後は、「一緒にご飯食べにいこう!」とクラスも国も違う留学生の輪ができていました。
夏休み明けには、初めての試験があります。
科目ごとの試験に合格しなければなりませんが、
日本語サポート授業に参加した留学生全員、クリアしてほしいですね。
~プロフィール~
辻調理師専門学校 東京
事務グループ 留学生担当
金 洵
学生時代、ラクロス部に所属。
パリオリンピックの次に行われる2028年ロサンゼルスオリンピックでは、
ラクロスが追加競技として決定しました。
今から楽しみで仕方がありません‼