個人に配慮した料理や菓子とは?~色んなシチュエーションに対応できる力を養う授業の様子!~
みなさん、こんにちは!
緑豊かな環境に囲まれる東京校は、ここ数日の冷え込みで一気に木々も赤く色づきそうです。
休憩時間などを利用して、お散歩に行きたいです♪
さて、今回は、東京校の「栄養学」の授業の様子を紹介します!
「栄養学」では、"美味しく、楽しく、健康に"をモットーに、
実生活実社会に活かせる学びとなるような授業を意識して、カリキュラムを組んでいます。
世の中の健康志向の高まりとともに、「美味しい」だけでなく、
+αのサービスが求められている時代、「栄養学」を含むいわゆる座学授業の必要性は大きいです。
これらの知識を上手に生かすことで、料理や菓子の付加価値を高め、
お客様の満足度向上や健康社会の拡大にも貢献できる可能性に満ちています!
いきなりですが...
みなさんは、来るべき「災害」とどう向き合うか、考えたことはありますか?
今回、調理師本科・調理応用技術マネジメント学科では、
個人に配慮した料理や菓子を考える一つのきっかけとして、「災害」をテーマにワークを行いました。
日本は、ご存じの通り、「地震」が多い国です。
世界で起こっているマグニチュード6以上の地震のうち、2割は日本で起こっていると言われています。
また、日本は狭い国土に人口が密集しているため、地震が起こった時の被害は、それ以上、はるかに大きくなってしまいます。
さらに、「地震」だけでなく、近年は、「大雨」による被害など、「災害」の頻度も増えてきているのが現状です。
授業では、災害時の食について、『自身の備え』と『調理師として、
災害が起こった際に、社会にどのように貢献できるか?』を中心にワークを進めました。
少人数のグループとなって話し合い、クラス全員で共有できるExcelのワークシートに自身の考えを記入していきます。
みんな、真剣に取り組んでいますね。
今回は、『調理師として、災害が起こった際に、社会にどのように貢献できるか?』について
学生の意見をいくつかご紹介します!
◆炭水化物・たんぱく質・ビタミンを考慮した食事を提供する。限られた設備で温かい食事を作る。
アレルギーや高齢者向けの食事を準備する。感染症を防ぐための衛生対策を行う。
温かい食事やおやつで安心感を与える。
◆病院と連携した炊き出し。(衛生面、栄養バランス等を意識した物)
◆栄養バランス・衛生管理・アレルギーの把握をした上で食事の提供。
火の管理が出来るのであれば、パフォーマンスといった形で楽しませる。
◆栄養面はもちろん、精神面のケアとして温かい食事、その災害地の郷土料理や慣れ親しんだ食事を提供する。
◆復旧後に店(飲食店)の手伝いに行ったり、観光客としていくことが心の支えになる。
◆自治体の防災訓練への参加、炊き出し用トラックの購入(辻調東京校の予算で)、炊き出し訓練の実施。
◆前テレビで、「(避難しているとき)1番嬉しかったことは」って見て、
温かいご飯を提供してくれるキッチンカーがありがたいと言っていたので自分はキッチンカーだと思います!
など、さまざまな意見がありました。
とても、素晴らしい意見が多く驚きました!
今後の授業では、妊婦、授乳婦、乳児、幼児、学校給食、病者etc...
個人に配慮した食事について、献立作成などを通じながら、さらに考えていきます!
<番外編>
調理師本科で、災害食のワーク授業を行った週に、
製菓衛生師本科・製菓応用技術マネジメント学科では、栄養価計算を行っていました!
元気にパチリ♪
~プロフィール~
辻調理師専門学校 東京
専門講義科目グループ
髙田倫子
栄養学担当
管理栄養士、食品衛生監視員、家政学修士
お料理やお菓子が大好きで、休日は、テイクアウト中心にお店を巡っています♪
雑貨(とくにシールやポストカード、ラッピング用品などの紙もの)やキャラものも大好きで、
ついつい物を増やしてしまいます。