生クリームをシャカシャカとシェイクしたら?
辻調理師専門学校 東京ブログをご覧のみなさま、こんにちは!
辻調理師専門学校 東京、専門講義科目グループで食品学を担当している安保です。
今回は、専門講義科目の「食品学」の授業についてご紹介いたします。
12月に入り、2024年もあと少しとなりましたね。
クリスマスも近づき、ご自宅でケーキやクッキーなどの
お菓子づくりをされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
フランス料理やお菓子づくりに欠かせないバター!
調理応用技術マネジメント学科、調理師本科では、
11月後半の「乳類の種類と特徴」の授業でバター作りを行いました♪
「乳類の種類と特徴」の授業では、乳類の摂取状況や牛乳の成分や組成、
練乳、チーズ、ヨーグルトなどのさまざまな乳製品、バターの製造方法について学びます。
授業後半には、実際に自分たちでバター作りを行いました!
清潔な空のペットボトルに冷やしておいた生クリームを入れて、シャカシャカとシェイクします!
班のみんなで順番にシェイクシェイク♪
だんだんと、ペットボトルが生クリームで真っ白になっていきます。
みんなで渾身にシェイクすること5~6分。
再び、ペットボトルが透明になり、底に白いかたまりができてきました。
そしてさらにシェイクシェイクすると・・・パシャパシャ!とバターミルクの音が!
しっかりとバターとバターミルクが分離して出来上がりです♪
出来上がったバターは市販のバターよりも水分が多く柔らかい状態です。
グリッシーニ(イタリアでよく使用される棒状のクラッカーのようなもの)に出来立てのバターをつけて、みんなでいただきます♪
フレッシュバターの美味しさにみんな笑顔になってしまいます!
学生のみなさんからは、
・バターの実験に参加して、牛乳から乳脂肪が分離する過程の不思議さを実感しました。
・攪拌(かくはん)による乳脂肪球膜の変化を目の当たりにし、食品が科学的に作られる仕組みを学べて興味深かったです。
・試食では、市販品と比べて風味が豊かで新鮮な味わいを感じ、自家製バターの魅力を実感しました。
・バターの作成は想像以上に手軽だった。
・出来立てのバターは市販のものと比較して、クリーム感が強く、そのまま食べるのであれば自作した方が美味しいと感じた。一方で、水分量が市販のものよりも多いと感じたため、ケーキなどに使用する際は水で洗って練るなどして、より市販のバターに近づける必要があると考えた。
など、たくさんの学びがあったようです♪
学校の教室は開かれていますので、実験中に、調理の先生が飛び入り参加することも!
この日は、調理の先生から
「このバターにどんな調味料や食品を混ぜたら美味しいかな?オリジナルバターができるね!」
と学生と楽しい会話も弾みました。
さまざまな個性が一体化する瞬間。私たちは、そんな学びの時間を大切に思っています!
ぜひ、食品や調理を学ぶ世界へ、扉をあけてみてください。お待ちしています!
~プロフィール~
辻調理師専門学校 東京
専門講義科目グループ 食品学担当
管理栄養士、食品衛生管理者、調理HACCP技能者、百貨店食品安全アドバイザー
安保 有利子
学生のみなさんの出身地の郷土料理や名物を聞くのが好きです♪
私は関西出身であらゆる"粉もん"が大好きですが、どんなおかずもウェルカム!
なお米のような人を目指しています♪♪