製菓実習までの道のりと、隠されたテーマ
後期中間試験も終わり、年内の授業も残すところ2週間となりました。
今回は、製菓技術マネジメント学科1年生の学生が、
普段どのように実習に取り組んでいるか紹介したいと思います。
洋菓子実習では、フランス菓子だけではなく、ドイツ菓子や、ウィーン菓子も作成します。
今回の実習は【リンツァートルテ】です。
チョコレートとクルミの生地にほのかな香辛料の香り、
甘酸っぱいベリーのジャムのアクセントが効いた、オーストリアの街リンツの銘菓です。
まず学生たちは、毎回の実習終わりに、次回作成するお菓子についてのアドバイスを受けます。
その後は班でミーティングを行い、実習がスムーズに流れるように工程を考えます。
わからないことがあれば、直接先生に質問します。
そして、家や学校のWi-Fiなどを使って、辻調の学生限定の動画コンテンツ【T-ラーニング】で、
作成する時の手順やポイントを予習しています。
そして、実習に取り組み、完成したリンツァートルテがこちら。
実はこの実習、単にお菓子作りを学ぶだけではなく、隠れたテーマがあります。
最近、メディアなどで良く耳にする【SDGs】という言葉をご存知でしょうか?
【持続可能な開発目標】として定められ、2030年までに飢餓や貧困、男女差別や環境問題などを解決し、
持続可能な世界を目指す国際的な取り組みです。
辻製菓専門学校の学生も、菓子職人、パン職人の目線で取り組んでいます。
少し前の実習で、チョコレートのショートケーキを作りましたが、
スポンジ生地の端切れがこのように残ってしまいます。
リンツァートルテは、この生地を細かく粉砕し、混ぜ込んで作っています。
端切れであっても美味しくできた生地です。
最後まで使えることを知って、SDGsの目標12【つくる責任、つかう責任】についても学びます。
実習では、勉強してきたことの成果が出ることもあれば、うまくいかないこともあります。
辻製菓専門学校の学生は、大好きなお菓子やパン作りに真剣に取り組み、日々成長しています。