www.tsuji.ac.jp 辻調グループ校 学校案内サイト www.tsujicho.com 辻調グループ校 総合サイト blog.tsuji.ac.jp/column/ 辻調グループ校 「食」のコラム



・オーベルジュ・
ド・リルのもてなし
・父から息子へ
受け継がれる料理
・アルザス料理と
3つ星レストランの
「アルザス風」料理

・デザートの満足感



中山弘典
(製菓主任教授)




デザートの満足感

中山 デザートも一人前の分量が多いですよ。バルケット・ド・リル。「イル川の小舟」という意味です。
肥田 ほんまにいつも小舟が川につないであって、何か取材で写真を撮るっていったら、兄弟でその舟にのって釣りしてるとこばっかりでした。
中山 ちょっと舟の模様を変えてみました。オーベルジュ・ド・リルでもときどき舟の形なんかは変わっているみたいですよ。
中のアイスクリームはプラリネ風味で、プラリネも自家製です。昔はプラリネなんて売っていなかったからどこでも作っていましたね。ちゃんと作ると香りがよくておいしいんです。
肥田 ゲヴュルツトラミネールを開けましょう。オードブルにフォワ・グラ食べて(今日も食べたかった!)、鮭のスフレ食べて、何か肉料理を食べて、それでこのデザート。それぞれ一皿のポーションもオーベルジュ・ド・リルはしっかりしてますしね。
永作 ソースはバナナ味か。バナナ好きなのかなエーベルランは。俺も好きやからこのソースいいな。何にでも使えそう。
肥田 りんごのベーニェにこのバナナソースを添えたデザートもあった。バナナはひょっとしてフランスでも昔は高級品だった?それで3つ星レストランでもバナナを使うんじゃないだろうか。
中山 あのベーニェは揚げてからもう一度サラマンドルで焼くのがなんでか不思議でした。このバルケットのデザートは、生クリームをいっぱい絞って、フルーツパフェみたいでしょう。すごく甘いけど、しっかりした料理を食べたあとではこれくらい甘くないと負けてしまいますから。
肥田 デザートが食事全体の印象までかなり左右してしまうからこわい。おろそかにできませんね。では、今回はこのへんで。







イル川の小舟



書斎


厨房


食卓





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