立嶋: 「あー、暑い!暑い!」 |
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加納: 「ほんと、暑いねぇ。大阪って絶対、熱帯よね〜。立嶋君!こんな時は、のど越しつるっと寒天で何か作ろうよ。」 |
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立嶋: 「でも、寒天は『フルーツぜりぃ』も、『寒天ぷりん』も紹介したでしょ。そこで、なんかひとひねりしないとなぁーと思って考えたんですけど、今回は寒天の原点を知るってのはどうっすかねー。」 |
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加納: 「なるほどね。原点かぁ。カッコいいこと言うねぇ。きっと、知らない人いっぱいいるんじゃない?天草(てんぐさ)煮込んで固めて、トコロテン?それとも、あんみつ?ちなみに私はあんみつがいい!」 |
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立嶋: 「いいっすねー。たぶん加納先生そう来ると思ってましたから、フルーツ買っておきましたよ。」 |
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加納: 「さっすが!できた後輩だ。では今回は立嶋先生に寒天の歴史を説明してもらいましょう。お願いしまーす。」 |
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立嶋: 「まず、海草である天草を煮詰めて作るトコロテンは、昔中国から遣唐使によって伝えられたそうです。で、寒天ができたのは江戸時代。京都の旅館でトコロテンの残りを、寒い冬、外に捨てたそうです。数日後、見てみると、水分のない干物状態になっていたそうで、それを旅館主の太郎左衛門がもう一度水で煮てみたら、また固まった。これが寒天の始まり。」 |
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加納: 「うんうん。」 |
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立嶋: 「もっともっといろいろあるんですけど、ここには書ききれないからなぁ……残念。」 |
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加納: 「天草を煮て固めたものって、ちょっと海草の匂いがするけど、1000年くらい昔の人と同じものを食べるって、なんかロマンを感じるよね!」 |
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立嶋: 「いやぁー、ロマンっていうのはちょっと使い方、違ってるんじゃないっすか。」 |
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加納: 「そう?まぁいいじゃない、作ろうよ!」 |
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立嶋: 「了解。」 |
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