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ワッフルは江戸時代の末に日本に伝わり、日本独自の形で定着していましたが、1980年代に焼き立てのベルギー風のワッフルを売る店ができたのをきっかけに、最近ではさまざまなタイプのワッフルが手軽に食べられるようになりました。しっかりした食べ応えの「リエージュタイプ」や、軽い食感の「アメリカンタイプ」もいいのですが、今回は比較的簡単に作ることの出来る「ブリュッセルタイプ」を紹介します。
焼き上がったワッフルはハチミツやメープルシロップ、アイスクリームなどを添えて召し上がって下さい。
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■器具について
ワッフルを焼く専用の機械は、通信販売などで安価で手に入りやすくなってきましたが、フライパンを使ってホットケーキの要領で焼いても美味しく食べることができます。
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■食べ方
焼き上がったワッフルははちみつやメープルシロップ、アイスクリームなどを添えて召し上がって下さい。
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■歴史
熱した鉄板に生地を流して焼くのは、たいへん古い形の菓子で、起源は古代ギリシャに遡るといいます。
中世には、教会で聖体拝領に使う聖餅(ウェハース)を焼いていた職人が、同じように鉄板で薄く焼いた菓子を教会の前などで売りはじめ、やがて街頭で売り歩かれるようになりました。13世紀になって、蜂の巣のようなくぼみのある鉄板が使われるようになり、当時フランス語で蜂の巣のことをゴーフルと言ったことから、フランスではゴーフルと呼ばれるようになります。
ベルギーやオランダでは、ワーフルと呼び、この言葉はウェハースのことも指します。ワーフルが英語に入り、ワッフルに変化しました。国や地方によって、柔らかい生地のもの、かりっとした薄いものなど、さまざまなバリエーションが生まれ、市の立つときや祭日のお菓子として、またそれぞれの土地の名物として伝えられています。
日本では、明治時代に、文字や井桁模様を彫り込んだ鉄板で小判型に焼いたスポンジのような柔らかい生地を二つに折り、カスタードクリームやジャム、餡などをはさんだ独自の形のものがワッフルとして定着。一方、大正時代末に薄い洋風せんべいにクリームをはさんだ菓子が売り出されて有名になりました。そのため日本ではワッフルといえば柔らかいお菓子、ゴーフルといえば薄いぱりぱりしたお菓子というイメージがありますが、この区別は日本だけのことです。
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