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このコラムは「家庭でできる美味しいパン作り」をテーマに、簡単に手に入る道具や材料を使ったパン作りを紹介します。パン作りの面白さに引かれた三人の会話の中で、作り方のポイントや秘訣を伝授。タイトルの「ベンチタイム」はパン作りに大切な生地を休める時間のこと。気楽に作れるパンをイメージしてつけました。 |
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松田(以下M):
今回はシート状に焼くドイツの発酵菓子「ブッタークーヘン」を紹介します。イースト生地をオーブンプレートに敷き、クリームやフルーツをのせて焼く発酵菓子のことをドイツでは「ブレッヒクーヘン」と総称します。ブレッヒ(Blech)はドイツ語でオーブンプレート(天パン)を意味し、クーヘン(Kuchen)はお菓子を指します。「ブッタークーヘン」はその代表的な発酵菓子です。
福知(以下F):
では 今回はお菓子のようなパンになるんですね。この生地は上にのせるクリームやフルーツを変えるだけで、たくさんの種類ができそうですね・・・
古村(以下K) :
ん〜ちょっと待って!ブッタークーヘンってどんなだったけ?
確か、アーモンドスライスを表面に散らしたパンだね。福知先生が言うように表面にのせるもので名前が変わるので、ちょっと迷ったかな。「ブレッヒクーヘン」はオーブンプレートに生地を広げるだけで、生地を切り分ける分割作業が無いから早いですね。
M :
そうですね。成形は、シート状に伸ばしてオーブンプレートに乗せるだけなので、比較的簡単に作業できます。今回の分量だと直径25cmを目安に伸ばして下さい。発酵は生地のボリュームに注意して行います。発酵時間が短いとクリスピーな感じになり、長過ぎるとボリュームが出過ぎてクリームやフリーツを乗せた途端、潰れてしまいます。生地のボリュームは伸ばす大きさにも因りますが、元の約2倍を目安にして下さい。
F :
上にのせる物が変わると名前が変わるんですよね・・・例えばチーズクリームをのせると「ケーゼクーヘン」。 アーモンドのカラメルをのせて焼き上げ、バニラ風味のクリームをサンドして仕上げると「ビーネンシュティッヒ」など・・・。いろんな種類を見たことがあります。「ブレッヒクーヘン」だけに、全てシート状でした。発酵時間も今までのパンの中で一番短いですし、作業も簡単ならとても手軽に作れますね。しかも、いろいろな種類を一度に作ることもできる!!
K :
そうね〜めんどくさがりの私にはいいかも。で、この「ブッタークーヘン」ブッター(Butter)はドイツ語でバターのこと。ということはトッピングにバターをたくさん使うんですね。焼成前に指で生地の表面にくぼみを作って、バターをのせてるんでしょ?その作業は楽しいから好きですよ!!
M :
トッピングの材料は「バター・砂糖・アーモンドスライス」です。素朴で家庭的な仕上がりになります。では早速ブッタークーヘンの材料を用意しましょうか!
F :
せっかくだから缶詰のフルーツを使って色々バリエーションも作りましょうよ!
たしか桃の缶詰が冷蔵庫にあったはず?! あ!! パイナップルも見つけました!!
M :
フルーツを使う場合は、汁気をよく切って乗せて下さい。カスタードクリームやアーモンドクリームとの相性がよいので、合せて焼くとおいしくなります!
K・F :
は〜ぃ!!クリームも準備しま〜す。
M :
それからもうひとつ!表面に降ったアーモンドが真っ黒にならないように焼いて下さい。フルーツやクリームを乗せて焼く際は、オーブンの温度を少し低めに設定してじっくり焼きましょう。
K・F :
ハイ!「よろしくお願いしま〜す」
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