まず、コーヒー焙煎から始めてみよう!
これがカフェ・マニアックスからの提案です。最近ではテレビコーマーシャルでも使われているので「焙煎って?」という質問はないでしょうが、一応確認しておくと、焙煎とはコーヒーを加熱加工すること、簡単にいえばコーヒーを焼くことです。
あらかじめお断りしておきますが、ふつう、よほどのコーヒー好きでも、焙煎豆を吟味し抽出に凝る、という所までで踏みとどまっていて、「焙煎をしている」というと、マニアの間でさえ、向こう岸へ行ってしまった人、つまり奇人・変人とみなされます。 |
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では、なぜ焙煎を勧めるのか?
焙煎することがコーヒーを理解する近道だから。コーヒーの味や香りを引き出す仕組み、コーヒーの品質の良否、鮮度の重要性、こうしたことが焙煎すれば即座に理解できます。
焙煎豆は、いわば調理済み加工食品。抽出とはそれをパックから取り出してどう盛り付けるかという技術です。盛り付けの研究も大事ですが、味を極めるなら調理技術そのものに取り組む方が早道では・・・・、ということで、焙煎をお勧めします。 |
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焙煎すると何かよいことがあるのか?
おいしいコーヒーが飲めます、たぶん。
ふつう、2,3回失敗すれば、あらかた焙煎のコツはつかめます。しばらく続けていると「ひょっとして、この世で一番旨いコーヒーを焙煎しているんじゃないか」と思う瞬間も訪れるかもしれません(ほとんどは錯覚ですが・・・・)。
多少失敗しても、上手に焙煎した古いコーヒーよりはずっとおいしいはず。新鮮さは技術を凌駕する、コーヒーはそういうジャンルです。 |
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焙煎すると何か悪いことが起こるか?
一帯に煙+臭いがたちこめます。家庭用の焙煎器では、どんなタイプを選ぼうと煙と臭いからは逃れられません。部屋中の換気装置をフル稼働させるか、屋外でするか、ふつうの家庭環境では対処法はいずれかの選択になるでしょう。さらに、ここで紹介する手網焙煎の場合、最低でも15分くらいは火の前で手網を振り続けなければならないので、汗をだくになるし、かなり体力を消耗します。さらに、コーヒーについた薄皮が飛び散るので、掃除もやっかいです。
焙煎の時間には、入浴の時間も計算にいれておくべきかもしれません。とりあえず「悪いこと」といっても、こんな程度です。 |
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どんな器具を使うのか?
最もポピュラーなのが、手網焙煎器(写真上)。本来はギンナンを煎るための焙烙(ほうろく)です。まれに金物屋、調理道具店に置いてあることがありますが、ネットの通販を使う方が簡単でしょう。1500〜2500円くらい。
手網に飽きたら(疲れたら)、手回しの焙煎器もいろいろありますが、各種試したわけではないので、コメントは控えます。ただ、あまり工夫を凝らさない器具の方が、結果がよい、そんな傾向にはあります。フライパンや中華鍋といった、あり物で済ますという手もありですが、何かコーヒーと違和感が・・・。
下の写真で紹介しているのは、営業用の焙煎機。営業用としては最も小型の3キロ釜です。焙煎のプロセスは手網の焙煎でも参考になりますから、営業用の焙煎機での焙煎法も紹介します。ちなみに値段は手網の1000倍くらい。 |
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コーヒーの生豆をどうやって手に入れる?
ネット通販が最も簡単。良い品質の生豆が手に入ります。ウエッブ上で生豆の通販をしている店はかなりの数に上ります。以前は、肝腎の生豆の購入に四苦八苦していたことを考えると、焙煎環境は劇的に好転。「どの店がよいか」という質問には、もちろんお答えできません。 |
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どうやって焙煎するのか?
→レシピ参照してがんばってください。 |
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どのくらいで一人前になれるか?
はじめに触れたように、3,4回も焙煎すれば満足(自己満足かもしれないが)できるレベルに到達できる可能性は高い。「3年」とか「8年」とか難しそうに言っている人もいますが、安定した商品としてのコーヒーの焙煎のことです。 |
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ほかに付け加えること。
じつは、自分で焙煎すると、コーヒー代が削減できるはずです。通販で買っても生豆は焙煎豆の半額くらい。だだ、あまり経費削減を強調しすぎると、必ず「焙煎の手間を考えると安くない」というクレームが発生するので、これはあくまで「コーヒーを理解する」「おいしいコーヒーが飲める」に付帯するメリットという位置づけにします。
とにかく一度焙煎してみてください。確かに少し手間ではあるけれど、コーヒー好きの方なら、焙煎は楽しい作業だと思います。 |
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