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「半歩プロ」をテーマに家庭でできる西洋料理を紹介するこのコラム。まずは個性豊かな担当シェフの声をどうぞ。「フレンチって難しくないよね」「語るで〜!」「対談がしたい!」「研修先のレストランではなー」。えー、お話し中すみません、それは「家庭でできる」料理なんですよね?みなさーん、聞いてますかー?だからテーマがあるんだってばっ!守って下さいよ〜っ!
日本をはじめ四季のある国にはその季節ごとの様々なおいしい食材があり、いつでも心を (お腹を?)楽しくしてくれますね。食材の改良や流通がすすみ、季節に関係なくいつでも手に入る今日では季節感が薄れているといわれます。しかし、市場に足を運べばやはり旬の食材は売り場の顔!!その旬の食材をみながら今日は何をつくろうか、来週はこれを奮発して買ってみようなどと考えていると、時間のたつのも忘れてしまうほどです。
たまに、売り場で上目づかいで独り言をブツブツとつぶやいている自分に、はっ!!≠ニ気がつき、周りの人の冷たい視線を感じるときも・・・。職業柄なのでしょうか、ワイン売り場などでもこのような現象がおこります。皆さんご存知の通り、ワイン売り場にはしばしば試飲コーナーがあり、その試飲が終わったあとの余韻に浸っている時は独り言にもターボがかかっている事が・・・(店員さんに試飲をすすめられると断れないという理由づけで納得させています)。
ここでは春先の代名詞ともいえるアスパラガスにまつわるお話をしたいと思います。
アスパラガスはホワイトとグリーンに大別されますが、元は同じで、栽培方法が違うだけです。ホワイトは発芽後に土寄せをして日光をあてず軟白させたもの、グリーンは土寄せせずにそのまま育てたものです。さらに、芽が地上に出たらすぐに収穫する、穂先が紫がかったヴィオレット(フランス語で「紫色の」という意味)という品種もあります。 ビタミンを豊富に含み、アスパラギン(少し前ですが栄養ドリンクの名前になるほど)といわれるアミノ酸の一種やルチンも多く、血圧をさげたり利尿促進作用があります。
グリーンアスパラガス
穂先が紫色のアスパラガス
ヨーロッパのどの高級レストランでも、春先には必ずといっても良いほどアスパラガスがメニューに並び、相性のいいトリュフや卵などと合わせた料理が美食家達の舌をうならせています。
<パリのレストランのアスパラガス料理>
私もフランス滞在中、春先になれば休みの日には必ずアスパラガスを買いに行きました。初めて見た感想は、とにかく太い!!太い!!(上の写真参照)。これをゆでて市販のドレッシングで食べるだけのシンプルな料理を作りましたが、その味わいは本当に、野菜そのものの味、甘みを感じる強烈な印象でした。帰国して3年が過ぎた今でもその記憶が鮮明に残っています。
グリーンアスパラガスはフランス語でasperge verte(アスペルジュ・ヴェルト)と呼びます。買い物の際、そのヴェルト(「緑の」という意味)という発音がフランス人には通じない。フランス語はrの発音が難しく、「ヴェルト!!」、「ヴェール!!」、「ヴェー!!」と、知っている人にはあまり見られたくない形相で格闘した思い出もあります。挙げ句の果てには、「グリーン、プリーズ!!」と私の数少ない英単語を披露する羽目になりました・・・(悲)。
さて、グリーンアスパラガスを使った料理を2品紹介しましょう。
冷たいスープなどはこれからの季節にぴったりだと思います。もちろん温めて食べていただいてもかまいません。またグラタンの方はブランチの際などにもってこいですね。
皆様もスーパーや市場で買い物の際はちょっと旬の食材を探してみてください。きっと素晴らしい食材に巡り合えますよ!!
このコラムのレシピ
コラム担当
アスパラガスの冷たいスープ
アスパラガスの簡単グラタン
辻調の助さんこと
安場 竹広
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