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「半歩プロ」をテーマに家庭でできる西洋料理を紹介するこのコラム。まずは個性豊かな担当シェフの声をどうぞ。「フレンチって難しくないよね」「語るで〜!」「対談がしたい!」「研修先のレストランではなー」。えー、お話し中すみません、それは「家庭でできる」料理なんですよね?みなさーん、聞いてますかー?だからテーマがあるんだってばっ!守って下さいよ〜っ!
「生える」「生えない」「生える」「生えない」・・・、鏡を見ながらため息をついているわけではありません(笑)。それは半年前のこと。晩秋を迎えた我が家のハーブたち、葉の緑もあせてしまい、落葉も始まっています。「そろそろだな」と、冬越しの準備に取りかかります。鉢植えのものは無駄なエネルギーを消費しないよう、枝振りを整える程度に刈り込み、玄関内にしまい込みます。露地植えのものはもう少ししっかり刈り込みます。結果、ローズマリーとヴェルヴェーヌの枝が山盛りになってしまいました。乾燥させて料理やハーブティーに使うのが王道ですが、そこはそれ。新たな挑戦という文字が頭に浮かびます。
挿し木の準備
初回
やそれに続くコラムをお読みの方はご存知のように、横着な性格は変わっていません。それにも関わらず、出てきた答えは“挿し木にする”でした。数々の失敗にも、まるで反省の色が見えません。元気そうな枝を選び出し、切り口が斜めになるよう長さを10cm 程度に整えます。下側2/3の葉は落とし、それをしばらく水に浸けて水上げしてやります。その間にポットに土を入れ、挿してやったら完了。あとは小枝の力を信じ、祈るだけです。
この連載コラム、たまたま春先の担当が多いのですが、正直言うと困っています。ハーブが最も葉を付け、緑の濃い時期は初夏から秋にかけてで、必然使えるハーブにも限りがあります。さて困ったなと辺りを眺めると、
レモンタイム
花水木の根元に遠慮がちな青い葉っぱが見えます。それはタイム、和名:立麝香草(たちじゃこうそう)。フランス料理でも色々なものに用いられ、特に料理の基本となる出し汁やソース、煮込み料理に爽やかな香りをつけてくれます。種類も豊富で寒さに強く、定着してしまえばほとんど手がかかりません、余計なことさえしなければ(笑)。苦難を逃れて成長を続けているのはレモンタイムです。これもフランスで出会い、帰国後に探し当てて植えたものです。田畑はまだ土色が目立つものの、野山は若草色に染まる季節ですから、今日は野菜をたっぷり食べられるお昼ご飯にしよう。
そんなこんなで春を迎え、しまい込んだ鉢植えと共に挿し木のハーブも外へ出してやります。見た目はどう見ても“枯れ枝”で、やっちまった感が漂います。気を取り直して1本の枝をつまみ、そっと引き上げます。「すぽっ」と音がしたかと思えるほど、あっさり抜けてしまいました。幸先の悪い立ち上がりにめげず、次々と枝を引き上げます。そう、冒頭の言葉は、根が付いているかどうか確かめる作業をしていたのです。花占いならぬ、ハーブ占い。結果、ヴェルヴェーヌ24鉢中9鉢、ローズマリー24鉢中5鉢が根付いていました。僕らしくない?大勝利。でも、増やしてどうするんだろう・・・。
ただの土にしか見えません
ハーブ占い、はずれ
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野菜のピッツァ風
晴耕雨読
高岡 和也
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