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連載コラム 菓子まし娘のお菓子講座
「作るのが好き、たべるのは大好き、そしておしゃべりも大好き」という三人娘が、楽しくおしゃべりしながら、お菓子作りの秘訣を伝授。さても女三人寄ればかしましい?いえいえ、「菓子まし娘」はどんどんお菓子が増えていくという意味もこめて「菓子・増し」なのです!基礎からはじめて、作り方をくわしく解説していますから、お菓子作りがはじめてという人でも安心してチャレンジしてください。
菓子まし娘の アプリコットのクラフティ よもやま話
あんずを使ったタルト風のお菓子

アプリコットのクラフティ
パート・シュクレ・オ・ノワゼット+アパレイユ+アプリコット=アプリコットのクラフティ

完熟!
完熟!
 
マルシェのアプリコット
マルシェのアプリコット
知恵美(以下C): アプリコットのフレッシュを食べたことありますか?フランスのマルシェ(市場)では、よく見かけましたよね!!日本でも出回るんですけど、期間が短いですね・・・・よく熟れたフレッシュのアプリコット食べたいなぁ。

亨子(以下K): 日本語でいうと「あんず(杏)」ですね。お店ではけっこう見かけるね。でもなかなか買ってまで食べないな。 アプリコットというと、講習用のジャムを作るために冷蔵庫にたくさんあったのを思い出すね。大きな銅鍋で真っ赤な顔しながら作ってたぁ〜。なに、なに今回はフレッシュのアプリコットを使うの?

麻紀(以下M): 今回は缶詰でしたよね?フレッシュのアプリコットといえば・・・・・フランス校で梅が手に入らないからってあまり熟れていないアプリコットを買ってきて、なんと梅干しならぬ「あんず干し!」漬けてたなぁ〜。それなりっていうかまさに梅干し!!って味になってました(^^)それ以外にも私はキムチも漬けていましたよ。これがまた好評で(^^)vって話がそれましたね(^^ゞ 

C: 私食べた事ある〜。麻紀ちゃんキムチ。本格的だったよね、入っているものが!!おいしかったなぁ・・・・ってキムチの話じゃないですね。アプリコットはフレッシュが手に入ればぜひ、フレッシュで。そうじゃなかったら、缶詰でも冷凍でもOKです。以前、ご紹介したチェリーのクラフティ覚えていますか?あれは陶器のタルト皿に直接チェリーとアパレイユを入れて作ったけど、今回はタルト風です。パート・シュクレ・オ・ノワゼット(ヘーゼルナッツパウダー入りのタルト生地)を敷いて空焼きしてから、クラフティのアパレイユを流します。

K: 楽しそうなフランス校時代の話ね〜。そして今回のお菓子は、すごくおいしそうで贅沢なクラフティね!もちろんチェリーのは覚えているよ。だって材料を順番に混ぜ合わせて、焼くだけだもん。今回はまず生地を作らないといけないんだね。 たしか以前アーモンドパウダー入りのシュクレがあったけど、ノワゼット(ヘーゼルナッツ)パウダーにかわっただけだよね?


(これから作るのかなぁ〜、それともすぐに食べられるのかなぁ・・・・・)



C: パート・シュクレ・オ・ノワゼットはタルトレット・オ・シトロン(レモンのタルトレット)で出てきています!今回のクラフティは、チェリーのクラフティと少し違って、アパレイユの焼き上がりがプリンのような柔らかさなんです。

K: だから、それを支えるのにタルト生地が必要なんだね。「アパレイユ」ってもうみんなわかってるよね!?「混ぜたもの」という意味で、生地やクリームの材料を混ぜ合わせた液体のことですよ〜。

C: さらに「シュトロイゼル」という、あま〜い「そぼろ」をのっけて焼くんですが、シュトロイゼルとフルーツはよく合うね。フルーツは、チェリーでも、他のフルーツでもよく合うと思います。洋梨もいいね!あっ!!もしかして、あんず干しのあんずってフランス校の裏庭になっていたやつ!?

M: いやいや残念ながらヴィルフランシュの市場で購入したものでした。
今回はクラフティのアパレイユが水分の多いものなので、底の生地はまず「空焼き」ですよね?このテクニックはタルト・ オ・ピニョン(松の実のタルト)タルト・オ・ポム(りんごのタルト)で登場していますね(^^)
空焼きってなんとなく2度手間って感があるけど、やっておかないとおいしいタルトはでき上がりませんよね。特にアパレイユを流す時は!!


K: あっーそうだっけ?!じゃあ、常連さんには今回のお菓子は、ちょっと簡単なのかな?初めての人には難しいかな?菓子まし娘のお菓子の数はどんどん“増し”ていってるから、バックナンバーからも作ってみたいお菓子を探してみてね〜。
話が横にそれたけど、空焼きね!その前に生地の厚みにも注意して、型にちゃんと入れないとね。もちろんその後の紙や重石も。ただ入れるだけじゃなくて型の角にも・・・・繰り返し紹介しているけど上手にできない方もいらっしゃるはず。そうあなたですよ・・・・!?学校では繰り返し作ってみんなができるようになっていますよね?先生!!


C: そうですね!はじめは生地が世界地図のように伸びていましたが・・・・お菓子は基本となる作業は繰り返し習得!!が大切ですね。実習の様子は製菓学校のブログにたくさんのっているので、そちらもぜひ、覗いてほしいなぁ。タルトも作っているしね。

M: うんうん。練習もそうですが、一度きちんと教わると理解度が全く違いますよね〜。

K: で、空焼きは・・・・アパレイユ流してからも焼くので焼き過ぎに注意だね。そして、シュトロイゼルは早めに準備しておかないと。焼くときになってできてなかったら慌てるし〜!!やっぱりシナモンも入れるんだよね?

C: シナモンはもちろん入れます。でも、今回はシュトロイゼルにではなく、アパレイユに。カソナードがなければグラニュー糖でもOK。そうそう、ドライアプリコット(干しあんず)も使えますよ!その場合はシロップで軽く煮てから使うと、柔らかくておいしいです。缶詰めより甘味が抑えられる感じです。あるもので工夫してできるのが楽しいね!実習はそういう訳にはいかないもんね。決められた材料で、きちんと作る!これはプロの仕事だね!!

M: そうですね。でも基本は「楽しくおいしく!」ですよね〜。仕事でもプライベートでも楽しくお菓子を作りたいものです。って私はいつでも楽しんでいつでもおいしく食べてますけどね(^‐^)

K: ですよね〜。好きが仕事につながるなんて夢のような話だけど、同じ仕事するなら多少辛くても好きな事なら頑張れそう!! アプリコットはドライタイプでも大丈夫なんだ!!こちらの方が手に入りやすいので嬉しい。
で、今回はお菓子食べれるの?


C: こっそり、食べようかと思っていましたが・・・・見つかりましたか、では、では。この少し冷めかけぐらいがおいしいんだよなぁ。今日は紅茶にしましょうか!



このコラムのレシピ

コラム担当

レシピ アプリコットのクラフティ

菓子まし娘
人物 瀬戸山 知恵美
人物 古村 亨子
人物 鈴木 麻紀
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