治代(以下H): これほど日本人に、なじみ深いドイツ菓子って他にないよね!? |
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直子(以下N): そう、昔からあるもんね。子供の頃から結婚式の引き出物といえばいつもこれだった・・・・。 |
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亨子(以下K): うん、まさか本場のドイツで食べるとは思ってなかったし、あんなに手間がかかってるとは知らなかった。 |
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H : グルグル回転する木の棒を中心に、生地をかけては焼き、かけては焼き。そうする事で、バウムクーヘンの最大の特徴である「年輪模様」が、でき上がるのよね。 |
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N : フランスにも同じようにして作る、ガトー・ア・ラ・ブロシュと言うお菓子があるけれど、表面はならさず、生地がたれ落ちている形が残っているのでごつごつしてる。なんとも素朴な、バウムクーヘンの原型みたい。 |
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H : そうそう。クリスマス時期にフランスに行った友達が、リヨンの駅前で開かれていたクリスマス市で、このガトー・ア・ラ・ブロッシュの屋台を発見。どうもそのお店のおじ様に気に入られたらしく、ポスターを頂いたのです。なかなか素敵でしょ!?
N : 薪で直火焼きなんだね!熱源は薪じゃないこともあるけど、この焼き方でこの年輪模様を作るのは、家庭では、無理だよね・・・・。 |
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H : それが今回はがんばっちゃったんです!!というか、私も製菓学校の学生時代の授業で始めてこの方法を知って、「感動!!!」しました。イメージにあるグルグル渦状の年輪じゃないけど。 |
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K : そうそう、わたしも一度だけ作ったことがある!材料とか作り方はそんなに難しくないけど、焼くのがすごい手間でオーブンから出しては生地を塗り広げて・・・・一層一層焼いていって厚みができ上がるまで時間かかるけど、完成した喜びは大きかったわ!!
そのときは早く食べたくそのまま切って食べてしまったけど今回はどんな感じに仕上げてるの? |
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H : 今回は焼きあがったものに、アプリコットジャムを塗って、マジパンをはって、さらにチョコレートをかけました!!こうする事によって、おいしくなるのはもちろんの事、生地が裸の状態ではなく外気に触れないので、日持ちもよくなります。さらにひと手間だけどね。 |
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N : 家でここまで出来たら、感動! |
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H : うん。生地の作り方は、今までのバター生地の基本と、メレンゲの基本を組み合わせれば大丈夫。生地を焼くときに、横着して一度に分厚く流してしまうときちんと焼けないから、その点に注意して、根気よく繰り返してください。でき上がった時の感動、間違いなし!! |
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