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「作るのが好き、たべるのは大好き、そしておしゃべりも大好き」という三人娘が、楽しくおしゃべりしながら、お菓子作りの秘訣を伝授。さても女三人寄ればかしましい?いえいえ、「菓子まし娘」はどんどんお菓子が増えていくという意味もこめて「菓子・増し」なのです!基礎からはじめて、作り方をくわしく解説していますから、お菓子作りがはじめてという人でも安心してチャレンジしてください。 |
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シュー生地でつくるケーキ |
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亨子(以下K):
今回のお菓子は以前から出ていたフロッケンザーネトルテにチョッと似ているの。シュー生地といえば、絞ってシュークリームにするっていうイメージがあるけど、鉄板に薄く広げて焼成。簡単なようで難しそう!!どう?
直子(以下N):
生地を同じ厚みに伸ばすのは難しいかもしれないけど、シュー生地でスポンジ生地のような大きなケーキができるとちょっと感動じゃない?いいと思うよ!
知恵美(以下C):
おもしろいですね。シュー生地を使った大きいお菓子って!あまり見かけないし、コレもおいしそう〜。薄く伸ばした生地も普通のシューと同じ温度で焼いていいのかなぁ?
K:
温度は普通のシューより少し低めの180℃。ただ家庭用のオーブンでは、生地を入れると温度が下がりやすいから、200℃で温めておいて、入れた後に180℃にするといいかな。
麻紀(以下M):
今回はどんなクリームと合わせるのですか?
N:
バターも入っているの・・・・。組み方はミルフイユと一緒だけどパイ生地とは違ってシュー生地はあっさりしているから、カスタードクリームだけではなくバターも入ったクリームなのね。冷蔵庫に入れるとクリームがしっかり固まるので後で切り分けやすいしね。味のアクセントに酸味のきいたジャムを使うのよね!
K:
カシス(黒すぐり)のジャムを使っています。裏ごしして絞ってもいいけどここでは、実も一緒にと言うことでスプーンで置いてます。ところでブラバンターってどういう意味だったけ?
C:
えっとー・・・・ちょっと待ってください・・・・ブラバンターとはブラバントの、という意味です。ブラバントというベルギーの州の名前で、EU本部もある首都ブリュッセルを中心にした地方ですね。この辺は、オーストリアのハプスブルク家に支配されていたこともあるようです。このお菓子もその頃ベルギーからウィーンに伝わったんですかねぇ〜。で、クリームの由来は何かあるの?
M:
クリームはフランス菓子でいうクレーム・ムスリンヌと同じものなので、そのままフランス語で・・・・ムスリンヌって毛織物のモスリンからきてるんですよね。モスリンって絹みたいにサラサラつるつるではなくて柔らかな織物なんですよ。軽くなめらかになったクリームと織物の柔らかくてなめらかなかんじが似てるからですかね?
K:
なるほど・・・そう言えば以前に聞いたことあったかな?!お菓子作りも難しいけど、お菓子のいわれや意味も難しいね。調べてみると案外おもしろいエピソードをもつお菓子もあって、失敗から生まれたお菓子なんていうのもあるんだよね!!
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